ガロの紙ジャケ8枚セット、なんとオビ付きで復刻!
あれは2006年の11月。7月に出る予定が諸事情により二転三転、発売延期を繰り返し、一度は出荷直後に商品回収という大変な事があってハラハラしたけれど、ようやくリリースされたガロの11枚組BOX。無事発売されてホッと胸をなでおろし、素晴らしい仕上がりに喜んだことも、もう3年近くも前になるんですね。
あの紙ジャケBOXは、ガロ現役時代のファンはもとよりソフトロック再評価後に注目した人にとっても待望の品でしたし、近年はなごみーずとして太田裕美さんたちとともに活動しているボーカルこと大野真澄さんご本人による監修でしたし。しかもDVD付きということで、あっという間に完売。完全生産限定盤だったので、すごいプレミアがついたことも話題になりましたね。
むろんガロのファンで、マークの少女マンガから抜け出たような雰囲気も好きだったワタシも無事に手に入れ、大切に聴いておりますが、なんとこのたび、そのガロBOXからオリジナル・アルバム8枚セットがオーダーメイドファクトリーで復活するんですと!
その名もズバリ「 GARO ORIGINAL ALBUMS 1971-1975 」!
やっぱりリクエストがスゴかったんでしょうが、トミーも天国で喜んでいるかな。なお、ご存じとは思いますが、規定数に達しないと復刻されませんのでご注意ください。
今回の候補に挙がった商品は、あの11枚組BOXではなく、あくまでオリジナルアルバムセット。ですので、超貴重映像が見られるDVDや2枚のレア音源集はもちろん、カートンボックスも別冊ブックレットもありませんけど、前回買い逃した方や、アルファから出た昔の CDをお持ちの方にとっては願ってもないチャンスではないでしょうか。
紙ジャケ&リマスタリングで、アルファをソニーのセンスで焼き直した仕様ですから、過去のCD化分とは全く質が違いますし。
内訳は、71年のやさしさにあふれたイノセントな1st「GARO」から始まって、後に大ヒットするあの曲とお得意の洋楽カバーが入った「GARO2」や個性際立つ「GARO3」に、ブレイクした後に出たライブの「GARO LIVE」をはさみ、これがパブリックイメージという感じの「GARO4」、コンセプトアルバムの「サーカス」、ガロmeets阿久悠の「吟遊詩人」、そしてそれぞれの道を歩くことになった75年の「三叉路」までの8枚。
個人的には当時よく家で流れていた「GARO4」がイチバン好き。ご本人たちに歌いたくなかったものだったとか言われたとしても「二人だけの昼下り」は涙が出るほどいとおしいし、やっぱり復刻ものって、当時よく聴いたものほど、その時の思い入れが強いものほど聴いてしまいますのでね。
ホント、あの頃「学生街の喫茶店」や「ロマンス」とかがシングルで出なければ、ワタシみたいな子どもがガロのファンになることなんてなかったでしょうから、イヤイヤだったとしても、最初からのファンが認めなかったとしても、ワタシとしては歌ってくれたことに心から感謝したいと思っています。
そういうワケで、やっぱりこの「GARO4」をメインに聴いてしまいますが、全8枚どれもが味わい深い名盤。特に初期ものは幸福感を感じるほど美しくてオシャレなので、聴いたことのない人にもオススメです。
と、今回はオーダーのリクエスト応援はしたとしても、買わないつもりでいたのですが、愕然。なんと、前のBOXではブックレットに掲載という形で終わってしまったオビが、今回はちゃんと付くのだとか。
うう、コレクター的なファンはこのために買っちゃいそうですね。紙ジャケパッケージの場合、オビも作品の一部でありますし、コレクターとはとても言えないワタシでも欲しい…。
こりゃBOXの8枚を養子に出して、中身を入れ替えようか、なんてちょっと悩んでいます。
(2009.4.3)