再CD化なるか?ターミナルポップ(?!)の名盤!
このところ、ソニーミュージックのオーダーメイドファクトリーに候補作として登場し始めたワーナー作品。
Q盤ブームの最中、音泉シリーズで復刻された名盤たちが中心となっていますが、今回、その候補にあの名盤が廃盤再プレス対象商品として、1stステージに挙がりました。オリジナルは1980年発売、94年に一度復刻済みとなっているYUKIこと岡崎友紀の「 ドゥー・ユー・リメンバー・ミー 」です。
トノバンこと加藤和彦が総合プロデュースし、ズズの力も借りて60年代サウンドを突き詰めた、ワーナーいわくターミナルポップなアルバム。スペクターサウンドにのせて、歌うはまたワーナーいわくシティ感覚豊かなYUKI、そう岡崎友紀ちゃんであります。
タイトル作は先行シングルでしたが、「哲也〜」「飛鳥〜」の頃とも、紅組キャプテンの時とも違った、キュートなウィスパー唱法でオトナな雰囲気にイメチェン。岡崎友紀を封印して覆面っぽくリリースした感じがありますが、すぐ分かりましたよね。とにかくラジオや有線のオンエアがスゴかったことをハッキリ覚えています。まったく個人的な感想ですが最初は業界人が作るヒット、みたいな匂いがしました。大好きな曲だったんですけど、レコードはスマッシュヒットなのに、リクエスト番組ではベストテンに入ったりして、ちょっとウサンくさいような気がしたのは確かです。
そうは言ってもこのアルバム、名曲名盤には間違いないですし、ワタシもずーっと愛聴しております。AB面でコンセプトが違っていて、A面がトノバン&ズズのオリジナルに、シルヴィ・バルタンの「アイドルを探せ」やストーンズの「AS TEARS GO BY」というカバーをトノバンのアレンジで。B面は、大貫ター坊&まりやを中心に自作曲も入っていまして、清水信之さんの編曲となっています。
やっぱり一番有名なのは「ドゥー・ユー・リメンバー・ミー」で、このアルバムを象徴しておりますが、後にあんなにリメイクされ続けるとは思わなかった。イチバン有名なのは、01年、深津絵里や常盤貴子が出てたドラマ「カバチタレ」のテーマソングとしてヒットしたキタキマユのバージョンでしょうか。この時のヒットに併せ、YUKIさんのオリジナルもCDシングルで発売されたほどですからね。カップリングには「You make me happy」と「As tears go by」がチョイスされていましたが、オリジナルのEP盤は本作未収録の「ジャマイカン・アフェアー」でした。このへんボーナストラックにしてくれないかなあ。(ボーナス・トラックとして「ラブ・ストーリー」「ジャマイカン・アフェアー」の2曲を追加収録決定!)
なお、本作からは「メランコリー・キャフェ/ウオッカ・ツイスト」がイメチェン第2弾シングルとして先行カットされていましたっけ。なお、YUKI名義でこの次に出たアルバム「 ソー・メニー・フレンズ 」はAORのムードで、04年にVIVIDから復刻されております。
Q盤はすぐ廃盤になっちゃって、エライ高値で取り引きされてたようですから、1stステージはすぐクリアしそうな予感がします。きっと音壁ファンにとってもマストアイテムでしょうしね。リクエストするのはタダですから、皆さんもまずは一票を。
(2008.8.20)