楽しく切ない、千里クンの初期名盤BOXをアンコール！
ワタシも残念に思いましたが、よく考えればいかにも千里クンらしい決断に思えて、陰ながら大きなエールをおくらせていただいております。
日本での最後の仕事となったのは映画「能登の花ヨメ」の音楽で、その主題歌として岩崎ヒロリンが歌う4月発売のシングル「 始まりの詩、あなたへ
」も前評判が高いのですが、デビュー25周年にふさわしい記念企画が登場しました。現在進行形の千里クンではありますが、80年代のアナログ盤を紙ジャケ復刻したBOX！その名も「
Senri Premium ～MY GLORY DAYS 1983-1988
ただし、ソニーミュージックのオーダーメイドファクトリー、2ndステージからの企画となっております。
とは言え、ソニーの名シリーズ・プレミアムの展開となるこのBOXは、83年のきらめくデビューアルバム「WAKU WAKU」から、日本ゴールドディスク大賞で男性ソロポップス部門アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞した88年の「1234」までのオリジナル・アルバム7作を紙ジャケ復刻。
この間に発表された「ロマンス」や「Bed time Stories」などアルバム未収録のシングル曲も、ボーナストラックとして補完。88年までのアナログ盤でリリースされた楽曲がそろうコレクションとなっています。
気になる音質は、最新デジタル・リマスター音源のうえ、ジャズ盤でも有名なマスター・サウンド仕様。さらにはご本人書き下ろしのアルバム解説やシングルのジャケ写を掲載した別冊ブックレットも付属と、アルバムを全部持っている千里ファンでも垂涎のコンプリートぶり。永久保存したいBOXに仕上がる模様です。
前に書いたこともありますが、ワタシは千里クンの音楽とともに青春時代を過ごしてきました。ですから、この時代のアルバムにはとても愛着があります。名盤なのに長いこと廃盤になっていたというコトがショックでしたが、過去のCDは音質がイマイチだった（レコード盤から買い替えた時ちょっとビックリしたほど）ので、今回はホントに待望。
特に、清水信之さんのピコピコ音がどんな風によみがえるかがとっても楽しみです。
内容の方は折り紙付き、太鼓判を押しますが、ホント希代の音楽家であり、真の詩人である千里クンの、若き魂が綴った胸キュンナンバーが満載。
明るく楽しく小ワザ満載のポップスも、苦悩する姿をさらけ出したバラードも、あの転調を多用した楽曲たちすべてがエバーグリーンな輝きに満ちあふれています。
ワタシは千里クンの紆余曲折をハイティーンの自分自身に重ねてしまっていたもので、余計に胸に迫るものがあるんです。
また、最初は線が細くて危うげな印象もあった千里クンをサポートし、確固とした千里サウンドを創り上げたＥＰＩＣ・ソニーの小坂洋二プロデューサー、後の担当ディレクターでありツイストの第2期メンバーとしても知られるギタリストの松浦善博さんら、周辺スタッフの力も大きかったと思いますね。
伝説のギタリスト・大村憲司さんや、清水信之さん、大村雅朗さんといったアレンジャーの皆さんの音作りもそれぞれの個性が傑出していて、素晴らしいですしね。誰がどう料理しても名曲ぞろいという事実からも、千里クンの音楽自体が高度で普遍的なことが実証できると思います。
であるからして、一般では最も知られるヒット曲「格好悪いふられ方」が千里クンの代表作だと誤解している人たちにこそ、このBOXを聴いていただきたいと思います。ホントは1作ずつ、思い出話を交えながら詳しく紹介したいのですが、それはまた機会があれば…。
なお、このBOXはデビュー25周年記念日の5月21日に発売されますが（予約期間延長のため発売が7月1日に延期）、オーダーメイドファクトリー企画ゆえ4月20日までの予約限定生産（5月14日まで期間延長）となっております。 SonyMusicShop
ワタシもきらめく青春の日々を思い出しながら、千里クンのこれからの活躍を祈りながら、早速ポチることにします。永遠のボーイズ＆ガールズの皆さんも、ぜひ！
（2008.3.13）
＊アンコールプレスが決定しました！
予約は2008.12.17まで受付となっています。
＊2008年に発売されたCD BOX「
Senri Premium ～MY GLORY DAYS 1983-1988
」のSony Music Shop在庫確保分が、2009年7月9日より数量限定で追加販売！なくなり次第終了となりますのでお急ぎください！（2009.7.9）
＊2010年12月10日から２度目のアンコールプレスの予約が開始され、アンコールプレスが決定！受付期間は2011年2月2日までに延長されました。
