貴重音源が満載!ター坊のレアトラック集!
ター坊のニューリリース!と聞いても、どうせ新作じゃなくベスト盤だろう…とタカをくくってスルーを決め込んでいたワタクシ。とんでもない間違いを犯すところでした。
ハイ、この「 palette 」はセレクションアルバムであることに違いないのですが、コレがなんとレアトラック満載の必携盤なのでございます。なぜにこのタイミングで、といぶかしんでいたところ、それはパナソニック・VIERAのCMソングに「snow」が起用されたことに由来するものでした。
ター坊という人は、昔からオリジナルアルバムに入らない曲が多く、ある意味ファン泣かせなところがあるんですけど、このところその度合いが高くて。全部は追いかけられないなと無念さを残し諦めつつあったところに、このウレシイ企画盤が登場したのですね。コンピ盤やトリビュートアルバム、サウンドトラックなど企画物としてリリースされていた音源、他アーティストのアルバムのためのボーカル参加音源などがテンコ盛り。全16曲というボリュームとなっています。
気になる収録曲は、ゲームソフトの映画「どうぶつの森」主題歌の「森へ行こう」や、NHKみんなのうた「金のまきば」、小林サトちゃんともたいさんの映画「めがね」の同名主題歌、ホソノさんの「ファム・ファタール」やユーミンの「私のフランソワーズ」(名唱!)といったトリビュート盤収録曲、愛・地球博の三井・東芝館テーマ「Voyage(Long version)」、ビクターの企画アルバムのみに収録されていたMISIAのカバー「名前のない空を見上げて」などなど。
欲しかった音源がどっさり入っておりますが、何と言っても目玉は、NHK-FMの特番「大貫妙子 懐かしい未来」(なんと4月からマンスリー放送されることが決定!)でしか聴けなかったテーマソング「懐かしい未来~longing future~」でしょう。
また、おなじみの「ピーターラビットとわたし」もCD BOOK versionで、「メトロポリタン美術館」はPiano Quartet versionで、というのもウレシイですね。さらにボーナストラックとして、オフコースの87年のアルバム「as close as possible」の参加音源「嘘と噂」がプラスされるというサービスぶり。耳なじみのものが多いと思いますので、ビギナーの方にもオススメしますね。
あ、この際なので昨年出たター坊へのトリビュートカバー集「 「音のブーケ」大貫妙子カヴァー集 」もオススメしておきます。
真理に基づいた信念を持っているからこそ、毅然とした姿勢が貫ける。まなざしも心も曇らせることなく、善きものを見分けられる。厳しいけれど優しい、静謐なター坊のうた。それこそが
、今の世に必要なものなのですから。
(2009.3.26)