今度はDVD!プレミアムな80's千里BOX、第2弾!
現在はニューヨークでJAZZの勉強に専念しているという千里クン。いつもいつも、そのまた高みをめざし着実に歩みを進めるお姿は、ますます素敵になられていて後光がさすほどまぶしく感じます。とても畏れ多くて、昔と同じくただ憧れるばかりなのですが、高潔でありながらも瞳の奥の純粋なところとかはちっとも変わっていないな、などと勝手に思っているワタシであります。最新シングルにして最高傑作「 静寂の場所 」を聴いてしまうと、余計にそう確信したりして…。
そんな千里クンですが、日本でずっと応援しながら帰りを待ちわびているファンの皆さんはホントに多いみたい。昨年のデビュー25周年にはソニーのオーダーメイドファクトリーで80年代のアナログ・オリジナルアルバムBOXが紙ジャケ復刻され(こちらで紹介)、さらにアンコールプレスされるなど、相変わらずの根強い人気。いずれもオーダーメイド史上最速と言えるほどのスピード達成となり、千里ファンの結束の固さといいますか、驚くほどの底力を見せつけました。
その節はこちらの方にもご丁寧なメッセージやお礼状、リクエストなどを下さった方もいらっしゃいました。ワタシも皆さんと同じく千里クンの歌に癒やされ励まされているファンの1人ですので、大層なことは何ひとつできておらず心苦しい限りですが、この場を借りてあらためてお礼申し上げます。
さて、そのCDボックスは、マスターサウンドでぐんと良くなった音質もさることながら、千里クンが自ら当時を振り返る衝撃の告白もあったりして、感動が深まりまくりでしたよね。
あれから1年、今度はなんと姉妹編となるDVDボックスの登場です! このたびオーダーメイドファクトリーのスペシャル企画商品として候補に挙がった、お楽しみ満載の「 Senri VISUAL Premium My GLORY DAYS 1983-1988 」!
内容はと言いますと84年12月リリースの初ビデオ「CONCISE LOVE」から、89年発売の武道館コンサート「1234SPECIAL」まで全部で6枚、商品化されてたもののいまだDVDになっていない80年代のビジュアル作品がずらりと並んでいます。
オシャレで元気なポパイ少年も、黄色いセブンティーン・チャリンコにまたがったボストン・メガネ男子の王子さまも、ピカピカキンキラキンの派手派手千里ライブも、次第にたくましくなっていく男・千里の面影も、みんなの青春を彩ったいろんな千里クンがぎゅっとパッケージされていますよね。少年が青年になる軌跡という観点からも興味深い内容だと思います。
個人的には、やっぱりプロモーションビデオ黎明期の「CONCISE LOVE」や「Naturally」にドッキリ。初期のものは笑っちゃったり、照れまくってしまう映像が満載ですが、実は涙が出るほど非常に愛おしい。それって、もう戻れないあの日々が、そのまま閉じこめられているからなんですよね。
涙が出そうになるのを笑ってごまかすことも、もうすっかり板についてしまったワタシですが、ナマ千里ライブ体験は84年11月。ですから、動く千里クンを初めて見たのはビデオの中なんです。
レコード屋の店頭のちっちゃなテレビで流れていたプロモーションビデオから始まって、皆さんもきっと出かけたであろうEPICのビデコン。後に発足したBEEもすぐさま会員になりましたし、千里クンのVIDEO MINT特集が楽しみでした。
そういえば私服なのかスタイリストの趣味なのか、メンズ・ビギの洋服が多かったような気がする千里クン。うら若き高校生だったワタシは、偶然にもビデオの千里クンと同じブルゾンを着ていて、自分もビックリ、周りもビックリという経験があります。
そういう意味からも、初期のビデオは当時のファッションや流行をはじめ、黄金の80年代という時代をきっちり映した歴史的作品としても楽しめるんじゃないかと思います。
また、一つの芸術作品としてオススメなのが、アンバーでアンニュイな「CROQUIS」。美しい映像効果も相まって、フランスで物思う哲学青年の心象がたっぷり堪能できる内容になっています。
それと、千里クンが脚本を書き、バブリーなスペインロケを敢行した「TOLEDO」は、昔からビデオを重要な媒体と認識してたEPICだったからこそ実現した作品ではないでしょうか。ドラマや映画出演で見せたあの演技も絶好調(?)な感じですしね。
そして忘れてはならないのが、エンタテインメント満載のライブ。後年の完成度の高いコンサートも大好きでしたが、80年代後半の千里ライブは感慨深いモノがあります。
当時は2本に分けてリリースされたライブビデオ「OLYMPIC TORCH」も、今回は1つにまとめられ楽に見られるようになりますし、ソフィストケイトされた「1234SPECIAL」では、90年代に到達点を見せるゴージャス衣装も見ものです。
さらには、ボーナスクリップとして、シングル曲の商品化済みプロモーションビデオもテンコ盛りの模様。オムニバスビデオでだけ商品化されていたクリップ(初期のビデコンで披露されたものだと思う)も入るといいますから、コアなファンならコレだけでも飛びついてしまいそう。
凝った仕様も楽しみだし、千里クン自身が書き下ろしたライナーノーツを含め、プレミアムなDVDボックスに仕上がることは間違いなしですね。
中には全部ビデオでそろえてるから…と躊躇する人もいそうですが、昔買ったビデオやLD(一部VHDにもなってましたね)は、21世紀の今となっては画面が溶けたような感じがしませんか? 液晶やプラズマのモニターなら、なおさら。隣もまた隣も映りの悪いビデオじゃなく、ここはやはりDVDで永久保存したいものです。
そうは言っても、オーダーメイドファクトリーの予約限定生産。規定数に達しなければ復刻されませんので、皆さん、ぜひともご協力ください。家計が苦しいとおっしゃる奥様はガマ口固く昼グリルのランチを我慢して、小遣いが足りないと嘆くパパもジェシオ'S BAR通いをちょっとお休みして。受注生産のため復刻が決定しても発売まではワリと時間があると思いますから、その間に頑張って積み立てするのでも間に合いますよ。
わが家のテレビもブラウン管から液晶へ、ワタシも10代から40代へ。ふたつどころかみっつもよっつも宿題を忘れたまま、ルックスや性格さえすっかり変わってしまったけれど、幾年月を経た古典のようなDVDを見ていたら、千里クンの映像の片隅でおどけたように大きく手を振るあの頃の自分も見え隠れしそうな気がする。ほんとリアルなまでに。
そんな素敵な魔法がはじまるのも、やっぱり千里クンだからこそ。再生ボタンを押せばあなたの目にも浮かぶことでしょう。耳にかぶりそうな髪をふくらませ風に吹かれて駆けてくる、あの頃のあなたと千里クンの姿が、きっと。
(2009.3.12)
*2008年に発売されたCD BOX「 Senri Premium ~MY GLORY DAYS 1983-1988 」のSony Music Shop在庫確保分が、2009年7月9日より数量限定で追加販売!なくなり次第終了となりますのでお急ぎください!(2009.7.9)