ことしで還暦、ジュリーのドーナツ盤復刻BOX!
思わずジュリーッ〜!!と叫んでしまいそうなBOX「 沢田研二 SINGLE COLLECTION BOX Polydor Years 」の登場です!これまでオリジナルアルバムは復刻されたものの、黄金のシングル曲の復刻はロイヤル・ストレート・フラッシュのみで不完全だったジュリー。あれほどの大スターにもかかわらず、シングルベストCDさえ満足に出てない状況を嘆くファンも多かったはず。かく言うワタシも大昔の3枚組CD「A面コレクション」を時々聴いていますが、20年以上も前の盤ゆえのショボさを悲しく思っておりました。
そこにこのニュース。ことしは還暦を迎え、最近ではいつになく活発な動きを見せていたジュリー、71年のソロデビューシングルにして永遠の名曲「君をのせて」から、84年の映画テーマ「アマポーラ」まで、黄金期であるポリドール時代のシングルをフルコンプ! なんとその数43枚組、肖像権問題のある「アマポーラ」以外のアナログジャケットも復刻と、空前のスケールによるシングルBOXとなっています。
ジュリーの場合、数限りない1等賞ヒットがありますし、初期の岩谷先生やズズ、阿久さんらが言葉を紡ぎ、大野克夫さんはじめ宮川センセイ、加瀬さんらが手がけたメロディーによる名曲の数々は不滅です。ドーナツ盤をすりきれるまで聴いたものですが、ヒットシングルと言えば、やっぱりブリティッシュなロックスターみたいだった初期のカッコよさも好きですが、やっぱりソフト帽やサスペンダー、シースルーな襦袢シャツ、バーボン吹き、血染めの包帯、パラシュート、当時は3分が限度とか言ってたカラーコンタクトなどなど、1曲ごとに話題を振りまいたファッションやアクションが目に浮かぶようです。
であるからして、個人的にはDVDを付けていただいて、封印されてる歌番組の動くジュリーを見たいし(発売中のDVD「 快傑ジュリーの冒険 」ではナベプロ制作のTV番組「クイズ ドレミファドン!」での歌唱映像がふんだんに見られますけど)、もっと気軽に聴けるようシングル復刻じゃない方がウレシイんですけど、B面も含め完全収録されるのは最初で最後のような気がするし、やはりぜひとも入手したいマストアイテムと言うべきですかね。なお、初回分のみの特典として、プロモ用にして未発売の音源「晴れのちBLUE BOY(ロングヴァージョン)」のCDとポスターが付くそうなので、ご予約はお早めにどうぞ。
ともあれ、近年のお姿はちょっとメタボ度合いが進んじゃってますし、真理ちゃんショックほどではないにしろ、往時の美しさを知る者としてはちょっとフクザツですが、このボックスでなら、あのスーパースターが魅せてくれた華麗な日々にタイムスリップできそう。聞くところによれば、ジュリーは還暦を新たなスタートとしてスゴイやる気になってるみたいだし、コレをきっかけに、あのパワーが再び炸裂するのを見たいものですね。
(2008.6.16)