始まりは“予約”からだった。アルバムBOX企画!!
ついに企画決定です!
太田裕美、20世紀の全オリジナル・アルバムを紙ジャケ復刻したBOX「 太田裕美 オール・ソングス・コレクション 」!
CD選書が“廃盤”にならずカタログに生き続けた太田さんのアルバム群(コレってソニーでは浜田省吾と太田さんだけ!と言いながら生産中止のものもあります)。
しかし、皮肉にも旧譜が最長15年以上にわたりずーっと売れ続けたせいで、アルバムボックスが出なかったことをお嘆きの皆さんも多かったことでしょう。もちろん、ワタシもそうでした。
全アルバムがCD化されているし、初のBOXもとっても早い時期(99年)に出たし、昨年にはダイジェスト版「 太田裕美 GIFT BOX 」も出ましたけど、やっぱり当時をあざやかに思い出す紙ジャケと、選書など比べものにならない良い音で聴きたいと思うのは至極まっとうなことですもんね。
で、満を持して発売が予定(なぜ予定かは後述)されてる今回のアルバムBOXですが、構成は、75年のファースト「まごころ」から結婚休業前の84年に出した「TAMATEBAKO」までの18枚に、85年に発売された最初で最後のライブ(当時はそういう触れ込みだったけど、自主制作でライブCDが出てます)「HIROMIC WORLD」、そして完全復活した98年からの傑作ミニアルバム三部作を加えた全アルバム22枚。
これにボーナス・ディスク3枚やブックレットが付くという、素晴らしいオール・ソングス・コレクション。
確固としたコンセプトのもと作り続けたアルバムはいずれも名盤ぞろいですし、LPの売れ行きが群を抜き、アルバム・アーティストと評された太田さんのこのボックスこそ、数あるアルバムボックスの中でも自信を持ってオススメしたい内容です。
選書盤をそろえている皆さんも、24bitデジタルリマスタリングのいい音で聴け、ジャケットや凝った歌詞カードを楽しめるこのボックス。また違う価値があると思いますので、ぜひ家宝として手に入れたいものですよね。
デビュー時から「シングルとアルバムは別物」という考えのもと、数々の優れたコンセプト・アルバムを残してきた太田さん。
それはご本人の資質や松本隆+筒美京平をはじめとする優れた作家陣の力もありましょうが、やはりCBS・ソニーの白川隆三さん、渡辺音楽出版の原正志さんという素晴らしいディレクターコンビ(いずれも当時)が築き上げた功績によるものでしょう。
これを受け継いで、NY帰国後の新境地を開拓した夫君も、筒美先生ラブコールによる復活の際に手を挙げたというキューン・ソニー(当時)の加納糾さんも、今回のBOXには入っていませんが最新作の吉田格さんも、歴代ご担当の皆さんは、ホントに後世にまで残る名盤を作り続けてくださいました。
シングルでは歌謡曲っぽいものも多かったし、アイドル的要素も高かった太田さんですが、アルバムのベクトルは初期のフォーク・ニューミュージック系から、テクノやニューウェーブの味付けを施したジャパニーズポップス、世紀末の良質音楽回帰まで、とにかく多彩。
ホント、ウワバミのように何でも飲み込んで、しっかり消化して、あざやかに昇華する才能は、当時も今も唯一無比の存在ではないかと思います。
このへん、ご本人のケロケロなキャラのせいで、あまりクローズアップされない部分ではあるのですが。
いずれにしても、これからも天賦の声質と併せて、行けるとこまで突き進んでいただきたいですよね。長年ファンであるワタシですが、NY時代以降のご本人の作家としての才能にも驚愕しています。
ホントは、このコーナー始まって以来のボリュームになろうが全作をガーッと紹介したいのですが、まずクリアしなければならない問題があるので、それはまた別の機会に。
というのも、このBOX、実は市販盤ではなく、Sony Music Shop のオーダーメイドファクトリーからのリリースとなるのです。ここでエーッという声が聞こえてきそうですが、チョイ待ち!
このBOXは2ndステージからの登場とシード扱い、即予約開始となっているのです。しかもIT元年以前からネットを駆使し、さまざまな行動を起こしてこられた太田裕美ファンの皆さんなら、そんなの関係ねえ! 規定数なんかあっさりクリアするものだと思っています。
と言いつつ、高額ではありますし、万が一達成できないとしたら一生後悔しそうなので、ご覧の皆様にも伏してお願い申し上げます。躊躇してる方も予約期間は来年2月11日までですから、ゆっくりお考えになってご予約を。
という、この、始まりは“予約”からだった太田裕美BOX。
無事予約した後は、このBOXの続編である昨年リリースの最新オリジナルアルバム「始まりは“まごころ”だった。」(こちらで紹介)と、この前出たなごみーずのライブCD(こちらで紹介)を聴きながら、春が来るのを待ちましょう。
(2007.12.12)
*充実のボーナスディスク、豪華な特典が発表されました!引き続きご協力をお願いします。
*1.31に規定数に到達し、無事企画実現が決定しました。ご協力ありがとうございました。