パンチあふれる大滝裕子の名盤デビューアルバム!
この数ヵ月、とても活発なソニーのオーダーメイドファクトリー。
担当さんが交代したせいなのかもしれませんが、でコレクター心やファン心理を見事に突いたセレクトや好企画には、いつも唸ってしまいます。あちこちで復刻を切望されてたタイトルばかりだし、ユーザーも好意的に受け止めているとは思うのですが、80年代アイドルやアニメ系以外は、なかなか結果に結びつかない状況に、歯がゆい思いをしているワタシです。
おそらく同じ思いの皆さんも多いと思いますが、今後のためにも一人でも多くの方が協力してくだされば、なんて思っています。
そんなオーダーメイドファクトリーですが、このたびまたまた候補が増えました。
それが大滝裕子の「 大滝裕子 ミリオン・キス 」。
ソロとしてはイマイチ成果を残せませんでしたが、AMAZONSのメンバーとしておなじみの大滝さんのファーストにして名盤の登場です。
79年、EPIC・ソニーからデビューした大滝さんはナベプロ所属でした。
当時、ワタシは渡辺プロ友の会会員でしたんで、業界内外からの大滝さんへの期待度はかなり高いらしかったことをハッキリ覚えています。テレビで歌声を初めて聴いた時にも、オドロキましたねえ。パンチのある美声で、とにかくカッコよかった。
このアルバムはシティポップス満載で、全曲いい曲ばかりだし、ホントにオススメ、必聴です。
実力派の大滝さんですが、ナベプロということが裏目に出てしまったのか、バラエティー番組に出たり、小柳ルミ子がキャラクターを務めてたヤクルト・ジョワを受け継いだり、なんとなくアイドルみたいなタレントみたいな、よく分からない活動という感じでした。
どことなく前年の桑江知子とイメージが重なる部分もあったりして、食い合いしちゃったような印象もあります。
そういえば、本名は確か「太田裕子」さんで、同じ事務所の太田裕美さんとまぎらわしい名前だから芸名が大滝になったと言ってたりして。このへんもなんだか暗示的…。モデルみたいなこともやってたほどフォトジェニックだったから、シングルも含めちょっとジャケットなどを工夫してたらブレイクしたかもしれませんね。
結局は河合夕子みたくコーラスとして裏方さんに行ってしまったのはご存じの通り。マリーンやユーミンのコンサートや、テレビでそのお姿を拝見するたびに、フクザツな思いをしましたっけ。
という大滝さんのデビューアルバム、ホントに名盤です。
92年にCD化済みではありますが、今回はなんとボーナストラックが7曲も!
ジョワのCMソングとして、おそらく最も認知度の高いヒット曲「恋のウォーミング・アップ」や、筒美先生の手がけた名曲「異性」などが追加収録されます!
ああ、このボートラ目当てに、ワタシは早速クリックします。皆さんもぜひ!
なお、今回のラインアップには、キャンディーズ・ジュニア改めトライアングルの「トライアングル シングル・コレクション 」もお目見え。この企画には泣いて喜ぶ人が多そうですね。
(2008.1.24)