八神純子の大ヒットアルバム5作が紙ジャケ再発!
紙ジャケ戦国時代。ピンからキリまでとどまるところを知らないまま、年末商戦へと突入ですね。
今年は後発がゆえにビクターの勢いがスゴイ。暮れのラインアップには、希有な才能持つ八神さんも加わりました。
八神さんの場合、再発はヤマハ主導で何度も出ていましたが、今回は懐かしきディスコメイト、その発売元であったビクターからの紙ジャケ復刻です。このへん、純正感があって当時のファンとしてはきっとウレシイことでしょう。
しかも全盛期、いずれもビッグヒットを記録した5タイトル。CD化はされているものの入手困難になっていたものも含まれますし、ぜひコレクションしておきたい5作です。
まずは初々しい78年のデビューアルバム「 思い出は美しすぎて(紙ジャケット仕様) 」。
ポプコン出身の八神さん、実は74年に受賞曲でプレデビューしているんですよね。ですから、デビューアルバムといっても威風堂々。
ワタシは気の強そうな八神さんが繊細に歌う「せいたかあわだち草」が大好きでした。ブレイク後にも売れ続けたロングセラーでおそらく、オリジナルでは最も売れたアルバムのような気がします。
第2弾の「 素顔の私(紙ジャケット仕様) 」は、大ヒットシングル「みずいろの雨」の追い風を受け、オリコン1位をマーク。あの麻薬のようなハイトーンが、今聴くととっても妖しく感じます。
「ザ・ベストテン」では、久米さんに色気とは縁遠いようなあしらい方をされていましたが、八神さんの歌声や楽曲って、かなりセックスアピールがあるというか、なんだか寝室に響く歓喜の歌声みたいな雰囲気もありますね。
続く「 Mr.メトロポリス(紙ジャケット仕様) 」も大ヒットアルバム。ワタシが八神さんのシングルで最も好きな「ポーラースター」が収録されていることもあってか、よく聴きましたね。街角でもよく流れていた印象があります。
そしてオリジナルではありませんが、ヤマハ・ポプコン系のナンバーをカバーした新録音を含むヒット曲満載のベスト「 JUNKO THE BEST(紙ジャケット仕様) 」。
80年の夏、ホントにバカ売れしている光景を、ワタシはデパートのレコード売り場でしっかり目撃しました。
81年の「 夢見る頃を過ぎても(紙ジャケット仕様) 」は、実はワタシが“八神ばなれ”したアルバムだったりして…。
今はまた別の思いで、好盤だとは思いますが、あの豊かな声量と抑揚の聴いたボーカルが、何だか単調に聞こえてしまっていたのです。
それと作風もキャッチーなところから離れていったように思えて…。それは八神さんの意図でもあったかもしれないけど。
なお、八神さんのアルバム曲まではちょっと…と躊躇されてる方は、まずお試しにアルバムのバラード曲を集めた「 ポプコン・マイ・リコメンド 八神純子 バラード 」をオススメします。
こちらにはワタシの駄文を掲載していただいておりますので完全な宣伝のようですけど…。
ともあれ、この復刻を機に、ますます八神さんの再評価が高まることを祈っています。
そして、いまだ衰えないあのハイトーンボイスがある以上、シンガーとして歌い続けてくれることを。
(2007.9.28)