ター坊の1st&2nd、紙ジャケ復刻!
ター坊のアルバムには、いつ、どんな時代の作品を聴いていても、いつも感じる同じことがあります。
それは、時がうつろっても変わることのない一貫とした姿勢。
もちろん時代に合わせて、いろんな装飾が付くことはありますが、芯はまったく変わることがありません。32年前の、このファーストやセカンドにも、とても普遍的な大貫妙子がいるのです。
ということで、前に紹介しましたRCA時代の紙ジャケに続き、クラウンのPanamレーベルのファースト「 Grey skies(紙ジャケット仕様) 」とセカンド「 Sunshower(紙ジャケット仕様) 」が紙ジャケ、最新リマスタリングで再発されることとなりました。
今聴いても古さを感じさせない、という決まり文句になってしまいますが、この2枚にはシティ・ポップスやクロスオーバーっぽい雰囲気が顕著のように思います。
それは時代としては早すぎたといえるかもしれませんが、そういう点から聴くと日本のポップ音楽がたどる道を示しているようで、とても興味深いものがあります。
シュガーベイブの同胞・山下達郎をはじめ、ホソノさんやキョージュらがしっかりバックアップしてるのも見逃せませんね。
なお、今回の目玉はやはりボーナストラック。個人的にはマンタさんのアルバムで歌った、ユーミン&マンタさんの「荒涼」が大好きです。この曲、ハイ・ファイ・セットも歌っていますが、潤子さんの美しく哀しい荒涼より、ター坊のボーカルの自然の厳しさそのものという荒涼感が胸を打つんです。
それとともに「明日から、ドラマ」などのシングル曲などはこれまでにもベスト盤でCD化されておりましたが、今回は「愛は幻」「約束」のデモ・バージョンも入っているとのこと。やはりコレは手に入れたいですね。
ワタシはなぜか2in1のCDを持っているんですけど、コレを機に買い替えたいと思っています。
(2007.7.26)