シリーズ第2弾に、麻生よう子初のフルベスト登場!
74年日本レコード大賞最優秀新人賞に輝いたのは、麻生よう子さんでした。
抜群の歌唱力を引っさげ、18才でデビューしたよう子さん。アイドルではなく、実力派歌手という趣は、ちょっとムクんだ顔立ちのせいかもという気もしますが、デビュー曲「逃避行」は静かにジワジワとヒット。幼いワタシも口ずさむほど、巷には名曲として浸透しておりました。
後になってチャートが思ったより伸びていなかったことにビックリしたものです。
あの当時は、西川峰子がスゴイ勢いで売れていましたから、「逃避行」は名曲だけど最優秀に価するほどヒットしていないとか、TBS-日音のカラミなのだとか言う人も多かったですね。ワタシも麻生さんの名前が呼ばれた時はちょっと驚いてしまいましたけど、実はとてもウレシかった。
だって、ミヨちゃんと同じCBS・ソニーのエピックレーベル所属だったから、浅野ゆう子なんかよりダンゼン応援していたのですね。
そんなことはさておき、CD選書で2枚目のLPがCD化されたり、DREAM PRICEシリーズで新たに4曲がCD化されたりしていた麻生さんですが、今回、初のCDフルベストが発売されることになりました。
それがエッセンシャル・ベストシリーズ第2弾の1枚「 エッセンシャル・ベスト 麻生よう子 」です。
今聴くと、発声などにやや不安定な部分(麻生さんの場合それが味になってると思う)も感じて、あれ?当時はもっと上手く聴こえたはずだけど…なんて思ってしまう人も多いのでは?
実はワタシもそうでしたが、麻生さんって、テレビで歌おうがレコーディングで歌おうが、ブレが少なく安心して聴けたという点で、上手い印象を与えていたのではないかな、なんて思います。
それこそ、プロフェッショナルなシンガーの証しなんですけどね。
現時点の収録予定曲にはシングル曲を中心に初CD化曲がテンコ盛り。
しかし、ソニー時代のシングル集と思いきや、再CD化となるアルバム曲やカバー曲もラインアップされ、シングルが欠落している模様…。
ディスコグラフィーを覚えていないのでどこまで網羅されているのか確かなことは言えませんが、個人的に好きだった「102号室」などが抜けているのが残念です。繰り返しベストが出ている人ならともかく、初めてのフルベストですからねえ。
ポリドールへの移籍後、復活ヒットを印象づけた「恋のサバイバル2」を入れて、なんて図々しいことは申しませんが、ぜめてここはシングル全部を、なんて思います。そうそうチャンスがあるとは思えないですしね。
ともあれ、多くの埋もれた名曲がCD化されたことだけでも喜ばしいことですし、ここはひとつ、麻生さんがブームを築いたヨガでもしながら、待つことにしましょうか。
なお、今回のソニーのエッセンシャル・ベストは全体的にアダルト路線で、初のCDフルベストとしては他に「 エッセンシャル・ベスト 金井克子 」「 エッセンシャル・ベスト 大信田礼子 」もリリース!
オトナの歌謡曲ファンが大満足のラインアップですね。
(2007.11.2)