復刻なるか?! 麗美姉のユーミン&マンタ集
廃盤再プレスでおなじみ、ソニーのオーダーメイドファクトリーが最近とみに活発になってきた模様。
なかなかリクエストがアップしないものもありますが、ここに来て、堀川まゆみの78年作品「 楡通りの少女+4 」が候補に挙がりました。
しかも、アルバム未収録のシングル2枚の4曲をボーナストラックとして追加、堀川まゆみ名義としてはオール・ソングス・コレクションになるという好編集です。
堀川まゆみをご存じない人のために紹介しておきますと、沖縄出身、フィリピン人を父に持つというシンシアと同じ出自。
美貌を生かしてクラリオン・ガールとしてモデルデビュー、素晴らしいポップスセンスを生かして松任谷正隆プロデュースのもとレコードも出した才色兼備の美女でした。
後にユーミン夫妻が全面的にバックアップしデビューを果たす麗美のお姉さんにして、ソングライター・MAYUMIと言った方がなじみがいいかも。
音楽的才能にも長けていて、歌手をリタイアした後は(といってもMAYUMI名義でレコードを出してたはず)麗美のみならず、早見優やキョンキョン、岡田有希子、斉藤由貴らのアイドルにも曲を提供しています。
という堀川まゆみが残したこのアルバム、ユーミンの提供曲が3曲も入っていますからやはりユーミンファンなら避けては通れないものとなっています。
ユーミン79年のアルバム「OLIVE」に収録された「風の中の栗毛」は、もともとは堀川まゆみのために書いたもの。ほかに「熱帯性低気圧」、ボーナスとして呉田軽穂名義で作詞したシングル「もうすぐSteady」が入っています。
「風の中の栗毛」以外はキューン・ソニーから出たユーミン作品集でCD化済みでしたが、やはりユーミンがセルフカバーしているものを聴きたいというのがファン心理。そういう意味では、迷わず一票を投じるユーミンフリークが多そうです。
こう書いてしまうと、何だかユーミンコレクター向けな感じがしますが、内容はマンタさん渾身のシティーポップスの名盤。クセのある歌唱の麗美とは全く違って、さらっとした清涼感あふれるボーカルですから、おしゃれなリゾートアルバムの雰囲気も。
ワタシは、BGMにもうってつけのキレイなお姉さんのファッション・アルバムではないかと思っております。
早く1stステージをクリアし、2ndへと進出し、そして何とかCD化実現しますように。
ご賛同いただける方は、ぜひリクエストをお願いします。
(2007.8.29)