ミヨちゃんのオーダーメイド復刻に、清き一票を!
ソニー・エンジェル、相馬ミヨコ、ひーふー美代ちゃん…浅田美代子。
フレッシュで可愛くて、ちょっぴりいたずらなミヨちゃんも、今年で51才。
ナンバー1に輝いたデビュー曲「赤い風船」のレコードを予約してまで買ってもらった5才のワタシもやがて四十路ですから、長い長い歳月の移ろいを感じます。本編にしたためた通り、ミヨちゃんの歌をこよなく愛するワタシ。
ホントは「浅田美代子プレミアム」を切望しているのですが、既発盤の実績が振るわず、夢のまた夢という現状にとても残念な思いでおります(同じ思いの皆さん、まずはベストCDを買ってくださいね)。
そんなところへ、おなじみオーダーメイドファクトリーからの朗報。浅田美代子の「 浅田美代子 オリジナル・ファースト・アルバム 」が廃盤再プレス対象商品として候補に挙がったのです。
ただ、まだ復刻が決定したワケではありません。ご存じだとは思いますが、念のため、オーダーメイドファクトリーの仕組みをもういっぺんおさらいしておきますね。
まず1stステージで復刻希望リクエストを募り、100%になると2ndステージへ進出。ここで注文受付を開始し、期間中(約一ヵ月間)に注文数の合計が規定数(500枚らしいです)に達すると、CD化が実現するというシステムなのです。
長い道のりではありますが、ファンの根気でCD化が実現した実績も多々ありますし、期待は大。
ミヨちゃんの場合、以前の「赤い風船」のオーダーメイドで票が伸びず全然ダメだったので、あきらめてる方も多いと聞きますが、アレはCD化済みのタイトルだし、初CD化の今回とは意味合いが全く違うので、希望を持って頑張りましょう。
まだ1stステージ現段階なので、とにかくリクエスト投票を! さほど興味がないとおっしゃる方も、コレは購入を確約するモノではありませんので、遠慮なくクリックしてくださいませ。
ホント、皆様の清き一票がなければ、何もはじまりませんし、2ndステージまで進みさえすれば一人で数十枚購入する!という奇特な方もいらっしゃるそうですので…。
アルバムの中身をご存じない方のために、カンタンにご紹介しておきましょう。
昭和48年12月21日発売のこのアルバムは、カバーを含む企画色の濃いファースト「赤い風船」(CD選書で復刻済み)、童謡メドレーをはじめとしたカバー集「美代子のおくりもの」、デビューの年なのに出たベスト盤「ギフト・パック」に次ぐ4枚目のLP。
“ファン待望!!美代子自身の作詩を含む、オリジナル全12曲で綴る浅田美代子の世界!!”というセールスコピーが示すように、初めての全曲オリジナルなのです。
ベストも含むものの、レコードデビューから8ヵ月で4枚(!)ものLPを出した実績が物語るように、人気絶頂を迎えていたミヨちゃん。
新人では異例の冠番組「ひーふー美代ちゃん」もスタートするなど、“第二の天地真理”の出自通り、スター街道まっしぐらだった頃の作品です。
フツーなら、そういう上り調子の破竹の勢いみたいなオーラが、歌にも出るはずなのですが、そこはあのミヨちゃんですから。なんら変わることなく、ほのぼの、おっとりした癒しのボーカルを聴かせてくれています。
サブタイトルにもありますように、サードシングル「わたしの宵待草」を中心にした構成で、メイン作家が筒美先生から都倉先生にシフト。その影響かフレンチポップ色が強いのと、三木たかしさんのせいか、おセンチな和風歌謡の雰囲気も漂う内容となっています。
ただ、ファンの間でも人気の高かったポップでキュートなオープニングナンバー「北風の日曜日」は、意外にも三木さんの作曲です。詩の方は、おなじみの久世さん(小谷夏)やズズに加え、チェリッシュでヒットを飛ばしてた林春生さんを起用。本人による作詩も2曲収録されていて、等身大のミヨちゃんが堪能できます。
ま た、今回復刻されてもシステム上、必要最小限の復刻になってしまうのでアレなんですが、ダブルジャケットのミヨちゃんの自筆イラストやポエムも愛らしいんですよね。
篠山紀信撮影のジャケットも良家のお嬢さんの雰囲気が出ていて素晴らしい。
ちなみに、わが家にあったLPには、’73レコード大賞新人賞受賞を祝う金色のステッカーが貼られていましたっけ。
そんなミヨちゃんのCD化へ向け、いや、その他70年代CBS・ソニーの埋もれた名盤復刻のためにも、皆さんもぜひご協力ください。
なお、筒美フリークの皆さんは、朝倉理恵の「 あの場所から 」にもあわせて投票を。
(2007.7.12)