山田信子さんが彩った、青春の想い出たち
多感な青春時代を彩ったレベッカ。
大きな想い出とともに、今も鮮やかな輝きを放ち続けていますが、それは80年代半ばのティーンエイジャーにとっては誰も同じではないでしょうか。
このたび、そんなレベッカ作品7タイトルが紙ジャケ仕様&24bitリマスタリングで復刻されることとなりました。
例にもれずNOKKOのパンチのきいたボーカルにKOされたワタシですが、初めて意識したのは84年夏。
デビューしたばかりのレベッカが、太田裕美さんや伊藤銀次らとともに妙高高原でジョイントライブを行うワケです。ワタシは参加できなかったのですが、FCでそのニュースを聞いて、ハテ、レベッカとは何者?と思ったんですね。太田さんからのつながりというのが多いワタシですけど…。
それでレンタルレコードで見つけたのがミニアルバム「 VOICE PRINT(紙ジャケット仕様) 」。突き放すように歌うNOKKOのボーカルに驚きましたが、さほど惹かれもしなかったというのが正直なところ。
でもセカンドミニアルバムの「 Nothing To Lose(紙ジャケット仕様) 」のオープニングを飾った「Virginity」に衝撃を受けてしまうのです。哀愁を帯びた歌謡曲チックな旋律に、あの声。軋轢、確執、メンバーチェンジなどを経て売れ線へとシフト。
マドンナチックなナンバーにして初スマッシュヒットとなったシングル「ラブ・イズCASH」では大ファンになっていました。サードの「 WILD&HONEY(紙ジャケット仕様) 」にはそれまでの2枚の退廃さが消え失せ、ぐんとポップになってましたね。
そして、おなじみの「フレンズ」。中山ヒデちゃん主演、第二の吉川晃司こと湯江健幸くんも出てた「ハーフポテトな俺たち」のテーマソングとして大ヒットしましたね。このドラマ、本人たちと同い年だったのでよく見てました。
ザ・ベストテンで、NOKKOが高熱にうかされながら歌う姿を覚えてる人も多いことでしょう。
この曲を含む「 REBECCA IV~Maybe Tomorrow~(紙ジャケット仕様) 」は、ホント何度聞いたことだろう。
大ブレイクをして、当時住んでいた街にもやっとコンサートで来てくれました。どの曲にも大きな想い出があって、心は10代に戻ってしまう一枚です。
高校時代の友人とカラオケに行くと、「Maybe Tomorrow」を合唱したりして。ホント、当時はみんな山田信子(NOKKOの本名です)LOVEでした。
後の活躍は皆さんご存じのことでしょう。
ワタシはCD導入が遅かったのですが、アナログ盤のイメージはここまでなんです。レベッカの場合、売れちゃってからは初回盤特殊仕様も多かったですしね。
一番好きなシングル「LONELY BUTTERFLY」も入ってる「 TIME(紙ジャケット仕様) 」、ソニーの素敵なCMソングだった「NERVOUS BUT GLAMOROUS」や涙する名曲「MOON」や「OLIVE」が収録された「 POISON(紙ジャケット仕様) 」も名盤でした。
「 BLOND SAURUS(紙ジャケット仕様) 」になると、ちょっと突き詰めた感じがして、レベッカ離れしてしまいましたけど…。NOKKO熱は、その後筒美先生が提供した「人魚」をきっかけに再燃しますが。
というレベッカの復刻。アナログ復刻という意味では後期の紙ジャケはしっくりこないかもしれないけれど、完全生産限定盤ですし、一気にお買い求めください。
(2007.7.4)