豪華絢爛! サクラ、フジヤマ、河合夕子の黄金ポップス!
さあ、大きなニュースの後ですが、こちらも大きくうれしいニュース!
ホリプロ・タレントスカウトキャラバンが生んだシンガー・ソングライター、河合夕子が82年に発表したセカンドアルバム「 フジヤマ・パラダイス 」。
幾多のコレクターがしのぎを削って探し求め、復刻を心待ちにしているこの名盤がオーダーメイドファクトリーの「廃盤再プレス」対象商品となったのです!
え?もしかして、河合夕子をご存じありません?
そういう方も多そうなので、簡単に説明しときますね。ルックスは、鶴瓶みたいなアフロパーマにアラレちゃんメガネ、東京タワーが乗ったキーボードを叩きながら弾むように歌ってた女の子です。
まだ分からない? えーとですね、たのきん全力投球や笑って笑って60分など、テレビにもよく出てた、あの女の子ですよ! そう、クールバスクリンのCMソング「バスクリン・ビーチ」を歌ってた!今思えば、元祖メガネっ娘、ガーリーポップのハシリのような存在でしたよね。
河合夕子は、あの榊原郁恵を生んだ「第1回ホリプロ・タレントスカウトキャラバン」の出身。郁恵ちゃんや荒木由美子には敗れたものの、そこでデビューの切符をつかみました。
ホリプロで苦節4年の下積みを経て、デビューできたのは81年2月のことでした。デビュー曲「東京チーク・ガール」はスマッシュヒットし、83年までに「リトル・トウキョウ」「フジヤマ・パラダイス」「不眠症候群(ふみんシンドローム)」という3枚のアルバムを発表。
詩は、まだ駆け出し作詞家だった売野雅勇さんと共作、曲を自作し、水谷公生がアレンジを担当。個性的なのに、王道を行くポップセンスで、それまでにない世界を築き上げたアーティストでした。
裏方に回った後は、楽曲提供やコーラスの仕事をして、現在もコーラスのプロとして大活躍。
聖子ちゃんのコンサートで見た人も(DVD化済み、メガネを外してましたよ)、ドラマの劇伴や、鈴木あみ、中島美嘉なんかのCDで知らぬ間に聴いてたという人も多そうですし、バブル青田やしょこたんと一緒に出てたテレビを見た人もいるかも。
という河合夕子ですが、今回復刻候補になっているのは、セカンド。
ファースト(92年にCD化済み、しかし廃盤)は、トロピカルな雰囲気が強かったのですが、こちらはシングル「東洋微笑」をはじめ、オリエンタルなムードがいっぱい。
アイドルファンの皆さんには、大沢逸美がカバーした「ヨコハマ・エナジー」「上海慕情exotica」を収録したアルバム、と言った方が分かりやすいかも。
実はこのアルバム、EPIC・ソニー5枚目のCDソフトとして、LPのリリースからわずか半年後の82年11月にCD化されているんですよね。
しかし、それは世界初のCDソフトが誕生したばかりの草創期。ハードなんか全然普及してない時代に廃盤となっていますから、とにかく希少なんですよね。名盤であることと相まって、今では恐ろしい値段がつくほどのプレミアアイテムとして知られています。
再発を求める声も、以前から高かった模様。であるからして、今ぜひ復刻したいCDなのです。
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(2007.12.12)