甲斐バンドの入門編ベスト&紙ジャケ復刻!
ブレイクした79年にリリースされ大ヒットしたベストアルバム「 甲斐バンドストーリー 」。
今回、その続編が誕生したかのような「 甲斐バンド・ストーリーII 」ですがコレが違うんです。
それは前作と重なる曲だからということではなく、全18曲中12曲を甲斐よしひろご自身の監修のもとリミックスして収録したというリニューアルベスト。ミックスにあたり「声の若さに驚いた」というご本人の話によれば、かなり音が前に出てくる内容になっている模様。
ところで、このベストは当初はDVD付きとアナウンスされていたのですが、すぐペンディングになっちゃったのでどうしてかなと思っていたんです。
そしたら、なんと同時発売でライブを含むオリジナルアルバム17タイトルが紙ジャケ復刻されることに! 内容の変更は甲斐さんの意向かなという気がしますが、紙ジャケ導入へのオフィシャル入門編として見た方がいいんでしょうかね。
多感なひと頃、ホントに大好きだった甲斐バンドですから、ベストに収録される楽曲のタイトルだけを見ても、いろんな思い出がよみがえります。
いつ聴いても思春期前期に帰ってしまう「ポップコーンをほおばって」、大人の世界を感じた「きんぽうげ」、ライブでは感動の余り泣いたこともある「翼あるもの」、最初は演歌みたいなコーラスのイントロに驚いた「安奈」、多くの人は松藤さんのボーカルをけなしたけどワタシは大好きだった「ビューティフル・エネルギー」、チャカポコチャ的なイントロに衝撃を受けた「破れたハートを売り物に」などなど…。
一般にはどうしても「HERO(ヒーローになる時、それは今)」なのでしょうが、ワタシたちファンにとってのあの曲は、甲斐バンドをメジャーにしてくれた感謝の気持ちはあっても、曲がいいと支持してた人は少なかったように思いますので、そういうイメージをお持ちの方はぜひこのベストで、真の魅力に触れていただきたいですね。
とは言え、ホントはアルバムをオススメしたい。
今回アルバム復刻をおさらいしときますと、ラインアップはライブも含む「 らいむらいと アーリー甲斐バンド(紙ジャケット仕様) 」「 英雄と悪漢(紙ジャケット仕様) 」「 ガラスの動物園(紙ジャケット仕様) 」「 この夜にさよなら(紙ジャケット仕様) 」「 サーカス&サーカス(紙ジャケット仕様) 」「 誘惑(紙ジャケット仕様) 」「 マイ・ジェネレーション(紙ジャケット仕様) 」「 100万$ナイト(紙ジャケット仕様) 」「 地下室のメロディー(紙ジャケット仕様) 」「 流民の歌(紙ジャケット仕様) 」「 破れたハートを売り物に(紙ジャケット仕様) 」「 虜-TORIKO-(紙ジャケット仕様) 」「 GOLD(紙ジャケット仕様) 」「 LOVE MINUS ZERO(紙ジャケット仕様) 」「 Repeat&Fade Ultimate(紙ジャケット仕様) 」「 THE甲斐バンド(紙ジャケット仕様) 」「 BIG NIGHT(紙ジャケット仕様) 」の計17タイトル。
再結成のものも含みますが、ワタシとしては初期から中期、82年あたりまでがオススメですね。
ウワサでは、甲斐さん本人が悪魔に魂を売ってしまったみたいに後悔してたファーストアルバムも、やっとオリジナルジャケで再発されるみたいだし、とてもウレシイ。
甲斐バンドと言えばライブなので、臨場感にあふれたライブ盤(レコードではボーナスシングル「最後の夜汽車」が付いてた武道館ライブ「100万$ナイト」がイチバン)もオススメします。
「流民の歌」は3枚組BOXだったけど、箱も再現されるかななんて思いましたが2枚組になるようなので無理でしょうかね。
なお、いずれも24bitデジタル・リマスター音源で、全タイトルに甲斐さんが選んだ貴重音源のボーナス・トラックも収録されるそうですから、既発分を持っている方も思わず手が伸びてしまいますよね。
ホントは一作ごとにご紹介したかったのですが、スゴイことになりそうなので、このへんで…。
(2007.10.24)