ヒデキ35周年、待望のシングルAB面コンプBOX!
ワイルドな17才も、今や52才。
デビュー35周年を記念してRCA時代のシングルのAB面を収録したCD&DVD-BOX「 35th Anniversary Memorial Box HIDEKI Complete Singles 1972-(DVD付) 」が出ることになりました。
ヒデキの場合、94年のオリジナルアルバムBOX「エキサイティング・エイジ'72~'79」をはじめ、99年のシングルA面BOX「西城秀樹シングル・コレクション-77の軌跡- 」やライブアルバムBOX「HIDEKI SUPER LIVE BOX」、2003年のコンサート映像のDVD-BOX「THE STAGES OF LEGEND~栄光の軌跡~」と、以前から節目節目にはきちんとしたリイシューBOXが出るなど、新御三家の中では復刻王者という印象があります。
ゴローはともかく、ヒロミ・ゴーですらアルバム全部はCD化されてない状況ですから、ホントにスゴイこと。でも、これはやはりファンの皆さんの根強い支持の賜物ですよね。高額商品が次々出たって、きちんと買うっていう。このへん、好きな物のためには惜しげもなく投資する中年女性ならではの太っ腹な部分と言えるでしょうね。
さて、今回のBOX、内容はといいますと、9枚のCDに、72年の「恋する季節/愛がほしいのに」から99年の「最後の愛/Light~灯」までのRCAの全シングルを基本に、合計160曲部を収録。
B面曲は初CD化となる曲もいっぱいです。
さらに、脂が乗り切っていた77年のNHK「ビッグショー」の映像を収録したDVDを特典としてプラス。10枚組となっています。
そしてファンなら涙なしでは見られない豪華ブックレットもスゴイ。
シングル盤のジャケット表裏をミニチュアサイズで完全復刻、秘蔵写真や詳細なディスコグラフィー、そして気になるご本人のインタビューも掲載されるようです。
通して聴いてみると、やはり70年代後半の阿久作品が素晴らしい。
「若き獅子たち」「ラストシーン」「ブルースカイ ブルー」などを聴いてると、いつも凛とした一陣の風を感じます。ひたむきに生きていくことを大きく肯定する歌こそ、ヒデキの真骨頂ですね。
あのスケールの大きさというかダイナミックな温かさって、もちろん阿久さんたちの作品群も影響しているとは思いますが、やはりヒデキ自身の人間的魅力によるところがイチバン。
大病の後は痛々しさを感じてしまう部分もあってとても心配な気持ちもありますが、いつまでも歌ってほしい、いつまでも応援したい人の一人です。
(2007.9.12)