タワレコ続編は、主演映画サントラと80年ライブ！

　1971年に15歳でデビューしてから、今年でめでたく50周年を迎えた野口五郎さん。コロナ禍も何のその、先月には岩崎宏美さんとのデュエット曲「 好きだなんて言えなかった」をリリース。また新たな展開を見せていますが、タワレコ限定旧譜復刻の方も4年半ぶりに続編がアナウンスされました！
　ご存じタワレコ良盤発掘隊・Tower To The Peopleでのゴロー復刻（ こちらや こちらなどで紹介）の一環ですが、今回新たにラインアップされるアルバムは、主演映画のサウンドトラック「 季節風(オリジナル・サウンドトラック盤)(+2)＜タワーレコード限定＞」とカセットテープのみで発売されていたライブアルバム「 Hot Ice'80 日本列島縦断キャラバン・コンサート＜タワーレコード限定」の2作。今回が初CD化となります。
 
　まず「 季節風(オリジナル・サウンドトラック盤)(+2)＜タワーレコード限定＞」は、75年の「再会」に次ぐ主演第2作となった松竹映画「季節風」のサントラ。
　ヒデキやひろみに比べ、ゴローは映画やドラマ出演が少ないですし、松竹はひろみの牙城といったイメージもありますが、コレは77年の夏休み映画として、桜田淳子主演の「愛情の設計」と同時上映されました。
　前宣伝のスピードや立て看とかでは、大竹しのぶさんが相手役のように見えましたが、実際はマツダのタイアップでCMモデルでもあった宇佐美恵子さん。結局は東宝が百恵・友和ゴールデンコンビの「泥だらけの純情」と、超話題作の「ハウス」という強力な2本立てだったので、客入りの段階で惨敗していた記憶がありますが、サントラは別物。
　音楽は、ゴローのステージの音楽監督も務めていた東海林修先生。主題歌＆挿入歌の「季節風／感情曲線」は、シンシアでもおなじみ、有馬三恵子＋筒美京平コンビですから、インストも歌入りもハイレベル。当時の邦画サントラらしく、セリフも入っていますので、いろんな楽しみ方ができそうです。
　なお、ボーナストラックとして、次の筒美シングル「風の駅／冬木立」も収録。こちらの作詞は、先ごろお亡くなりになった喜多條忠さんです。
 
　そして。2枚組となる「 Hot Ice'80 日本列島縦断キャラバン・コンサート＜タワーレコード限定」は当時カセットテープのみで発売されていたライブアルバムで、1980年のHOT ICE '80 コンサートツアーの中から、8月10日の大阪厚生年金会館ホールでの模様を収めた実況録音盤。
　80年のゴローのライブというと、何といってもアメリカから凄腕のミュージシャンを日本に招いて行った10周年記念リサイタルで、その実況録音盤「U.S.A. STUDIO CONNECTION＜タワーレコード限定＞」（ こちらで紹介、カセット版の完全収録盤「 10周年記念リサイタル U.S.A. STUDIO CONNECTION 完全収録盤＜タワーレコード限定＞」も発売）が印象深いのですが、コレはHot Iceというタイトルでこの年からスタートするサマーツアー。
　コンサート用に書き下ろされたオリジナル曲や、山上路夫＋筒美京平コンビによる最新シングル「さすらい気分」、久々にザ・ベストテン入りを果たした10周年記念シングル「コーラス・ライン」という80年のヒット曲に加え、洋楽カバー、ヒットメドレーと聴きどころ満載。
　直井隆雄（ギター）、岡沢章（ベース）、富樫春生（ピアノ）、岸義和（トランペット）、新井英治（トロンボーン）といったトップミュージシャンたちで構成したGORO SPECIAL & EVEをバックに、グルーブ感いっぱいの歌唱を聴かせています。
 
　というタワレコの2タイトル。徐々に買い集めてきたという人は、間が空いた分、既に入手困難になってしまったタイトルもあるようなので、思い立ったが吉日。お早めにお求めください。