伝説のコンサートがブルーレイ化！

　いよいよ来月11月5、6日に迫った松本隆さんの作詞活動50周年記念コンサート「風街オデッセイ2021」。
　無事、太田裕美さんの参加も決まり、期待は高まるばかりですが、このタイミングで、2015年の45周年時に行われた「風街レジェンド2015」の映像が、ブルーレイ2枚組の「 松本隆 作詞活動45周年記念オフィシャル・プロジェクト 風街レジェンド2015 live at 東京国際フォーラム ホールA ［2Blu-ray Disc+ブックレット］」としてリリースされることになりました！
 
　「風街レジェンド 2015」は2015年8月21、22日の2日間、東京国際フォーラム・ホールAで開催されたコンサート。幸運にも拝見することができましたが、松本さんがドラムを叩いてスタートしらライブは3時間半を超える長丁場でしたが、次々と繰り出す名曲の数々に時間を忘れて没頭したものでした。
　当時、BS朝日でダイジェスト放送されましたが、今回のブルーレイには全 38曲、安田成美「風の谷のナウシカ」や寺尾聰「ルビーの指環」など一部の楽曲を除く2日間の大半が収録されるようなので、ファンならずともコレクションしておくべきアイテムだと思います。
 
　まずは細野晴臣さん、鈴木茂さんとともに再結成されたはっぴいえんど（大瀧詠一さんはこの時点で故人）をはじめ、太田裕美、原田真二、大橋純子、水谷豊、イモ欽トリオ、ナイアガラ・トライアングル、山下久美子、早見優、斉藤由貴、中川翔子らゆかりのオリジナルアーティストがずらり。
 
　カバーも、アグネス・チャンのオリジナルではピアノを弾いていた矢野顕子が歌う「想い出の散歩道」や、竹内まりやのオリジナルではコーラスを担当していたEPOが歌う「September」、桑名正博の愛息・美勇士が歌う「セクシャルバイオレットNo.1」（筒美トリビュートでも聴きたかった）など趣向が凝らされていますし、吉田美奈子の「ガラスの林檎」「Woman “Wの悲劇”より」は圧巻のひとこと。
　印象に残ったのは、C-C-Bの出演取りやめによって、急きょ代打で出ることになった石川ひとみの「三枚の写真」。大ヒットした「まちぶせ」の次のシングルとして、同じ三木聖子のカバーで勝負したひっちゃんですが、その歌唱がとてもよかったのと、終盤のユーミンのサプライズ出演（2日目）に、松本さんとユーミンの縁を深く感じたりして…。
 
　というように、思い出は尽きないのですが、あの宝物のようなひとときがパッケージされているのですから、初見でも大感動すること間違いなし！ 井上鑑さんを音楽監督とする風街ばんどのハイクオリティな演奏と、グルーヴィジョンズのハイセンスなビジュアルも見逃せません。
 
　思えば30周年の「風街ミーティング」、2017年の「風街ガーデンであひませう 2017」、そして今年の「風街オデッセイ2021」と比較しても、ここまでオリジナルシンガーが一堂にそろったコンサートはもう開かれないでしょうし、リアルタイムで松本隆作品を聴いてきた人たちがこれ以上満足できるライブはないと思いますので、書籍とCDのメディアミックスで今回新発売される「風街とデラシネ」（ こちらで紹介）と併せてぜひどうぞ。
 
　なお、三方背 BOX仕様で、全 100ページのブックレット付きということですので、当日販売されていたグルーヴィジョンズがデザインした「KAZEMACHI SONG BOOK」やCD「風街であひませう」とそろえて並べたいと思います。
　また、ショップによって特典も用意されていて、 Amazonではトートバッグ、コロムビアミュージックショップではオリジナルコースターがもらえるとのこと。「風街オデッセイ」の会場での予約ではポストカード 2枚がプレゼントされるそうです。