50周年記念日に、TBSの歌唱映像BOX！

　我らがヒデキ、西城秀樹さんが天国に旅立ってからはや3年半。2年をかけて行われるアルバムの紙ジャケ復刻（ こちらや こちらなどで紹介）も着々と進んでいますが、いよいよ来年がデビュー50周年ということで、記念日となる3月25日にまた新たな大型企画が発表されました！
 
　なんと、TBSでの歌唱映像を集めたDVD-BOX「 THE 50 HIDEKI SAIJO song of memories 」、堂々7枚組での発売です！
 
　これまで、ヒデキのテレビ番組での歌唱映像集といえば、存命中の2017年のNHK「HIDEKI NHK Collection ～若さと情熱と感激と～」（ こちらで紹介）、三回忌を迎えた2020年のフジテレビ「西城秀樹 IN 夜のヒットスタジオ」（ こちらで紹介）が発売されていますが、今回はまさに真打ちといえるもの。
　なってたって「8時だよ！全員集合」を筆頭に「ザ・ベストテン」「東京音楽祭」「日本レコード大賞」と、誰もが見たかった映像が目白押しなんですからね。
 
　BSではレコ大や全員集合をはじめ、「サウンド・インS」「トップスターショー」「セブンスターショー」なども再放送されていましたし、ベッテン（この言い方はもうしませんかね…）も満点時をはじめヒデキ登場回の再放送は数回行われておりますが、ここまで一堂にそろえば文句のつけようがありません。
 
　合計450分となる7枚組の内訳はといいますと、DISC1と2が「in 8時だよ！全員集合」、DISC3と4が「in ザ・ベストテン」、DISC5が76年の「in セブンスターショー」と番組ごとに網羅。
　DISC6は、東京音楽祭に加え「新春オールスター水上大運動会」「ぴったしカン・カン」など、さまざまな番組からの「SPECIAL TV SHOW」。そしてDISC7が「in 日本レコード大賞」となっています。
 
　特筆すべきはやっぱり全員集合で、これまでのBOXでも最古となる73年3月の「青春に賭けよう」からスタートする点でしょう。以降、85年1月の「抱きしめてジルバ-Careless Whisper-」までのシングル曲をほぼ網羅。特に初期は貴重ですし、抜けている「至上の愛」「エンドレス・サマー」「ジプシー」「聖・少女」「Do You Know」は他のディスクで補完できるので問題なし。
　何より熱気ムンムンの公録だった全員集合のライブ感は、ヒデキのダイナミックな疾走感をよりパワーアップさせていましたので、その変遷が見られるのも一興です。
 
　ベストテンは78年2月の初登場「ブーツをぬいで朝食を」から、85年12月の「腕の中へ～In Search of Love～」まで、ランクインした全曲と2000年の復刻版スペシャル時の「ブーツをぬいで朝食を」を収録。歌前のやり取りがどこまで入るかはわかりませんが、毎回のランキング紹介や凝ったセットも見どころです。
 
　また、東京音楽祭は、本選の世界大会で歌った「ジャガー」や「炎」のみならず、予選だった国内大会の模様もたっぷり。
　さらにレコ大では、新御三家の中で最も早く歌唱賞を受賞し、金賞の常連だったヒデキ。紅白までは行かずとも、それぞれの1年をしめくくったパフォーマンスと豪華な衣装が堪能できますし、今回は一部、部門賞での歌唱も入っています。
　大賞を受賞してもおかしくない実績があったのに、最大のメガヒットとなった「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」が外国曲で対象外だったため惜しくも逃してしまったヒデキですが、その79年の金賞受賞曲にして筒美京平作品「勇気があれば」は、いろんな意味で必見です。
 
　という、ヒデキの新DVD-BOX。写真集ブックレット、豪華三方背BOX仕様とのことですが、今回は特にヒデキが永遠の存在であることの証になる気がしますし、個人的にはNHKやフジテレビ以上に充実していると思いますので、これまでのBOXを見送っていた人も、今回こそはぜひどうぞ！
　なお、特典付きとのことですが、販路はソニーミュージックショップやFCなどに限られていますのでご注意ください。