13年ぶり第2弾！ 中島みゆきカバーアルバム！

　この10月にインスタグラムで「地上の星」のレコーディング風景を発信したかと思えば、11月のフジテレビ系「ミュージックフェア」の中島みゆき特集でも披露した工藤静香さん。
　番組では中島みゆきカバーアルバムの制作を発表していましたが、本日「地上の星」を歌う「FNS歌謡祭」がオンエアされ、みゆきサンのテーマ別セレクトアルバム「ここにいるよ」（ こちらで紹介）発売日という絶好のタイミングで、正式に「 青い炎 」のリリースがアナウンスされました！
 
　復刻盤ではありませんが、他ならぬみゆきサンのカバーアルバム、それも相性の良い静香という組み合わせですのでぜひともプッシュさせていただきましょう。
 
　これは、言わずと知れた2008年8月発表の「MY PRECIOUS -Shizuka sings of Miyuki-」（ こちらで紹介）に続く、工藤静香による中島みゆきカバーアルバム第2弾。みゆきサンを憧れ尊敬してやまないことはよく知られておりますが、今回はボーナストラックも含めた全13曲、すべて初出という力の入れようです。
 
　前回は80年代後半から2000年代にかけてのシングル曲がメインで、70年代のみゆきクラシックが入っていないことが残念でしたが、今回はみゆきサンのデビュー曲「アザミ嬢のララバイ」から、出世作「時代」、何度もCMに使われている「ホームにて」、桜田淳子もシングル化した「化粧」、金八先生第2シリーズで波紋を投げかけた「世情」と、普遍的なナンバーをたっぷり収録。
　「化粧」や「世情」はシングルカットされていませんが、シングル並みに知名度の高いナンバーですので、みゆきサンになじみの薄い静香ファンにもよく知られてるのではないかと思います。
 
　その他は80年代以降のシングル曲またはリカットナンバーで、80年代は「あした」、90年代は「誕生」「ファイト！」「旅人のうた」「糸」、2000年代は「地上の星」「ヘッドライト・テールライト」と、いずれもCMやドラマなどでよく知られた人気曲がチョイスされています。
　一般的な知名度が低いのはボートラ追加された90年代のアルバム曲「眠らないで」のみとなっていますので、みゆき信者の皆さんには食い足りない方もいらっしゃるような気がしますが、広くアピールでき、一般にも手に取りやすい選曲といえるでしょう。
 
　なお、 Amazon ではメガジャケ、 タワーレコードなどではオリジナルクリアファイルといったショップ特典も付くとのこと。
　さらに、 ポニーキャニオンショッピングクラブでは、卓上カレンダーやオリジナルトートバッグがついたオリジナルBOX仕様の豪華版も販売されるとか。こちらは1月31日までの完全受注生産ということなので、お早めに申し込みを。
 
　ちなみに「FU-JI-TSU」「MUGO・ん…色っぽい／群衆」「黄砂に吹かれて／秋子」などシンガー・工藤静香の方向性と人気を決定づけたみゆき＋ゴッキーコンビ提供のオリジナル曲は「MY TREASURE BEST -中島みゆき×後藤次利コレクション-」（ こちらで紹介）としてまとめられているので、コレクションしていない方はこの機会にどうぞ。
　ただ、こちらには93年以降のみゆきサンが曲も手がけた提供作は入っていませんので要注意。静香のみゆき作品コンプリートをめざす方は、「激情」「雪・月・花」「Clāvis -鍵-」がボートラ収録されているカバー集第1弾のほか、2008年のみゆきサン書き下ろし両Ａ面シングル「 NIGHT WING／雪傘 」、そして廃盤ではありますが、研ナオコ「かもめはかもめ」のカバーを収録した2002年の昭和歌謡カバー集「昭和の階段 vol.1」も併せてお求めください。
 
　補足ですが、みゆきサンのカバー第一人者というと、提供曲もカバー曲みゆきサンご本人が感服したという研ナオコさん。彼女の場合は2014年にそれまでのみゆきサン関連全曲をまとめた「研ナオコ／中島みゆき作品コンプリート」（ こちらで紹介、企画協力・解説を担当させていただいております）がリリースされていますので、その翌年にはカバーした「糸」収録の「 雨のち晴れ、ときどき涙 」で現時点のコンプリートとなります。
 
　せっかくですので桜田淳子の「 20才になれば 」（CDは廃盤につき配信で）、柏原芳恵「春なのに」（ こちらで紹介）、「最愛」（ こちらで紹介）といったカバーアルバムもこの機会に。かつて同類項にしか曲を書かないと公言していたみゆきサンに、同類項と認められた歌手ですのでね。