40年の時を超える名曲が、スペシャルアナログ盤に！

　新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受け、４月から発売が延期となっていた２枚組のニューアルバム「明日へ」（ こちらで紹介）も先日、ようやくリリース。コロナの鬱憤を吹き飛ばすようにますますパワフルな活動を続ける渡辺真知子さん。
 
　新録ベスト&ライブの2枚組という聴き応え満点のボリュームでしたが、待った甲斐があってパブリシティ露出もテンコ盛り。まっちゃんファンの皆さんはあれこれチェックするのににウレシイ悲鳴を上げていたことと思いますが、特に充実していたのがBS日テレの「歌謡プレミアム」。ニューアルバムを中心に、現在の歌声はもちろん、おしゃべりや懐かしい映像までたっぷりと堪能させていただいたことでしたが、あの番組でとりわけ際立っていた印象深いナンバーといえば、やっぱり「唇よ、熱く君を語れ」でしたよね。
 
　これは1980年にリリースされたまっちゃんの代表曲の１つで、あの松原千明さんをモデルに展開されたカネボウ化粧品・レディ80（エイティ）のイメージソングに起用されたナンバー。
　このシーズンの化粧品戦争では、資生堂の竹内まりや「不思議なピーチパイ」、ポーラの庄野真代「Hey Lady 優しくなれるかい」と火花を散らした結果、オリコン最高４位、ザ・ベストテンでは自己最高の２位をマークする大ヒットを記録。まっちゃんが制した感じでしたが、それは単なる商品のプロモーションソングの域を超え、80年代に羽ばたく新しい女性を応援するメッセージソングでもあったからでしょう。
 
　事実、まっちゃんにとっても明るく元気なイメチェンナンバーとなり、聴く者を勇気づけるというアーティストイメージが形作られていったように思います。
 
　そんな名曲が今年、カネボウのCMソングとして復活（オンエアはコーラスアレンジによるカバーバーション）したのをきっかけに、本家のまっちゃん自身もいたく発奮。
　140テイクにもおよぶ多重録音によるニューバージョン「唇よ、熱く君を語れ2020」を制作し、前述のニューアルバムにめでたく収録されたのはご存じの通りでしょう。
　♪唇よ、FU FU～というハッピーな歌い出しは、太田裕美さんや庄野真代さんとの三人娘的な青春ポップスコンサートのオープニングでもおなじみで、ゴスペラーズやLittle Glee Monsterも真っ青なアカペラテクニックを聴かせていますが、番組ではそれもバッチリ披露されたのでした。
 
　ライブが軒並み中止されていたこともあり、テレビの前で感動を覚えたまっちゃんファンも多かったとは思いますが、そんなタイミングに合わせるように、さらなるサプライズ企画が登場しました！
　なんとこのたび、その「唇よ、熱く君を語れ」の7インチアナログ盤が、ソニーミュージックのアナログレコード専門レーベルによる「GREAT TRACKS Order Made Vinyl（グレイト・トラックス オーダーメイド・ヴァイナル）」の１周年記念企画として、エントリーされたのです！
 
　といっても、単なるオリジナル盤の復刻ではないスペシャル盤「 唇よ、熱く君を語れ/唇よ、熱く君を語れ2020 remix 」！
　A面は80年のオリジナルバージョン、B面にはニューバージョン「唇よ、熱く君を語れ2020」のリミックスが収録されるとのことで、リミックスは、グラミー賞受賞作品も手がけた世界的なエンジニア・GOH HOTODAさんといいますから、ファンならずとも入手必至のアイテムになるのではないでしょうか。
 
　ちなみに、まっちゃんのアナログ盤としては、88年のJRナイスミディパスイメージソング「哀愁トラベラー」以来、実に32年ぶり。ファンとしては、あのシングル盤の「大凶」エピソードを払拭するという意味でも手にしたいモノ。酸いも甘いも乗り越えて、かもめの翼をラドンのように羽ばたかせるまっちゃんのこと、「大吉」アイテムになることも請け合いです。
　とはいえ、予約が規定数に達しなければ商品化されませんから、皆さん、ぜひお早めに予約ください！
 
　なお、GREAT TRACKS Order Made Vinyl１周年記念企画としては、同時に楠瀬誠志郎の２大ヒットのカップリングによるゴールデンシングル「 ほっとけないよ ／僕がどんなに君を好きか、君は知らない 」、久保田早紀を育てた金子文枝Pが手がけた辛島美登里のメガヒット曲をフィーチャーしたクリスマス仕様ホワイトミニLP「 サイレント・イヴ 」、結婚休業中だった太田裕美も参加したキリング・タイムのアルバム「 IRENE 」、橘いずみのゴールデンシングル「 失格/太陽 」もエントリーされています。