50周年第2弾、オールタイム・アルバムBOX！

　稀代のボーカリスト・小田和正さんが在籍していたグループであることをリアルで知っている人も次第に少なくなっているようで驚きますが、オフコースにとって、今年はちょうどデビュー50周年にあたるアニバーサリーイヤー。
　記念企画第１弾として、６月に36枚組のオールタイム・シングルBOX「コンプリート・シングル・コレクションCD BOX」（ こちらで紹介）がリリースされたばかりですが、早くも第2弾として21枚組のオールタイム・アルバムBOX「 コンプリート・アルバム・コレクションCD BOX ［21CD+ブックレット］＜完全生産限定盤＞」の発売が決定しました！
 
 　オフコースのCD-BOXといえば、1998年に東芝時代のオリジナルアルバムとライブ、サントラ計13タイトルをセットにした手提げの特製缶ケース入りBOX「OFF COURSE BOX」を思い出しますが、今回はファンハウス時代を含む初のオールタイム・アルバムBOX。しかもライブ盤やオフィシャルベスト盤ももれなく対象となった全20タイトルがそろい踏みです。
 
　すなわち東芝時代は、レコードデビューから３年後の73年、小田和正＆鈴木康博のデュオになって発売されたファーストアルバム「オフ・コース1 ⁄ 僕の贈りもの」から、赤い鳥の村上ポンタや大村憲司ら名うてのミュージシャンとのセッションによる「この道をゆけば ⁄ オフ・コース・ラウンド2」、「眠れぬ夜」をはじめ初期オフ・コースが確立した75年の「ワインの匂い」、サポートメンバーとして大間ジロー、松尾一彦、清水仁の3人が顔を揃えた76年の「SONG IS LOVE」、「秋の気配」を収録しオフコース名義となった77年の「JUNKTION」、ブレイク前夜の雰囲気が漂う78年の「FAIRWAY」、３人が正式メンバーとなり5人編成となった79年の「Three and Two」、大ブレイクを経てぐっとソフィストケイトされた80年以降の「We are」、「over 」「 I LOVE YOU」というオリアルが10作。
 
　ライブは、赤い鳥や吉田拓郎、小椋佳、井上陽水らのカバーも収録した74年の初ライブ盤「秋ゆく街で ⁄ オフ・コース・ライヴ・イン・コンサート」と、ブレイク直後のコンサートを収めた２枚組の「LIVE」の２作。そしてTBSの特番のサントラ「NEXT」、オリアル未収録曲も収録した「SELECTION 1973-78」「SELECTION 1978-81」というメンバー自選のオフィシャルベスト盤２作の計15タイトルとなっています。
 
　鈴木さんの脱退後、東芝の新田さんの独立に伴う形でファンハウスへと移籍したオフコース。ファンハウス時代は、84年の移籍第１弾「The Best Year of My Life」から、全米デビューをにらんで英語詞で歌った85年の「Back Streets of Tokyo」、各メンバーのソロ活動が活発になっていく中で打ち込みサウンドへとシフトしていった87年の「as close as possible」、そしてラストアルバムとなってしまった88年の「Still a long way to go」まで、オリアルが4枚。これに、シリーズ第３弾にしてアルバム未収録のシングル曲を中心にしたベスト「IT’S ALL RIGHT OFF COURSE SELECTION III 1984-1987」を加えた5タイトル。
 
　ということで、今回のボックスには合わせて20タイトル21枚のディスクで構成。全曲デジタルリマスタリング、紙ジャケット仕様で、シングルBOXと同様、小貫信昭さんによる楽曲解説が掲載されたブックレットが付きとのことです。
 
　これまで幾度となくCD化されていますし、東芝時代の15タイトルは昨年、ハイレゾCD（MQA-CD×UHQCD）化されたばかりですので、買い替え、買い増しを繰り返しているファンも多いことでしょうが、BOXとなると別。こうして全キャリアをまとめたパッケージは最初で最後かもしれませんし、迷うようなら絶対後悔すると思いますので、ぜひご予約を。シングルBOXと対でラックに置くと、映えること請け合いですしね。
 
　なお、50周年企画ではないようですが、ユニバーサルの「今年はおウチでライブに浸れ！ J-Rock ＆ Pops 映像キャンペーン2020」の一環として、DVD「 NEXT VIDEO PROGRAM＜期間限定版＞ 」と「 Off Course 1982・6・30 武道館コンサート＜期間限定版＞ 」が税込2,020円を切る廉価で再発（年末までの期間限定）されるとのことです。