82年のクリスマスBOXが3度目の復刻！

　記念すべきデビュー40周年をコロナ禍に翻弄されるも、9月末にリリースしたアルバム「SEIKO MATSUDA 2020」（ こちらで紹介）がオリコンデイリー1位、ウイークリー3位をマーク。他の追随を許さない永遠のアイドルとしての貫禄をしっかり見せつけた松田聖子さん。
 
　各媒体での大量露出パブリシティも功を奏し、ナイアガラフリークが固唾を飲んだ大瀧詠一御大の「いちご畑でFUN×４」のみならず、37年ぶりに財津和夫さんが作曲したメイン曲「風に向かう一輪の花」も含めて大きな評判を呼んだのは記憶に新しいところです。
 
　御大の音源を貸し出した古巣のソニーも、この絶好のタイミングを逃さじとばかりに大奮闘。1982年12月に出た「金色のリボン」を、初回生産限定盤「 金色のリボン ［Blu-spec CD2+フォトブック］＜初回生産限定盤＞」＆通常盤「 金色のリボン＜通常盤＞」として復刻することになりました！
 
　聖子初のクリスマスアルバムとしておなじみの「金色のリボン」は、2016年にステレオサウンドでSACDハイブリッド盤（ こちらで紹介）が単体発売されておりますが、ソニー純正品としては2006年にアルバムとして初復刻された10万円BOX以来。
　最初の復刻がCD2枚組でLPサイズのダブルジャケット。次が2ｉｎ1のSACDハイブリッド盤でデジパック、そして今回が2ｉｎ1のBlu-spec CD2で三方背ケース仕様（初回生産限定盤）。それぞれに盤もジャケットの仕様も異なりますので、ファンならばやっぱりコレクションしておきたい衝動に駆られそうですよね。
 
　念のため内容を紹介しておきますと、オリジナルはLP2枚組で、1枚目は“Blue Christmas”と名付けられた新録によるクリスマスソング集。おなじみの「クリスマスソング・メドレー」、ユーミンのカバー「恋人がサンタクロース」のカバー、このアルバムのための新曲だった「Blue Christmas」「ジングルベルも聞こえない」「星のファンタジー」という構成で、45回転LPのミニアルバムという感じでした。
 
　2枚目は“Seiko・ensemble”と名付けたベスト集ですが、「赤いスイートピー」「チェリーブラッサム」といったヒットシングルに加え、ラジオのテーマ曲「HAPPY SUNDAY」と当時の最新シングル「野ばらのエチュード」の別バージョンという未商品化だった音源のほか、映画サントラにのみ収録されていた「野の花にそよ風 ～サブテーマ『雲』」というレア曲もたっぷり。
　松本隆さんが聖子に初めて作詞したモニュメント作「白い貝のブローチ」や、クオリティの高さが衝撃を与えた名盤「Pineapple」から「水色の朝」といったアルバムの人気曲や、ユーミン三部作の「小麦色のマーメイド」、シングル「風立ちぬ」と両Ａ面的でファンには人気が高かったCMソング「Romance」といったアルバム未収録のシングル曲も入っております。
 
　なお、初回生産限定盤は前述の通り三方背ケース仕様ですが、目玉は特典の復刻。なんとオリジナル盤に入っていた全20ページのフォトブックのCDサイズ復刻版付きになるんだとか。3度目の復刻にして、今回が最もオリジナルに近い仕様での復刻になりそうですから、まさに聖子からのクリスマスギフトという感じ。こりゃやっぱりコレクション決定ですね。