ジュリーのドーナツ盤復刻BOXが限定再発！

　この12月、NHKの出演映像を選りすぐった5枚組DVD-BOX「沢田研二 BEST OF NHK DVD-BOX」（ こちらで紹介）が発売となるジュリーこと沢田研二さん。
 
　同月には黄金期を支えたアレンジャー・船山基紀さんのBOX「船山基紀サウンドストーリー ～時代のイントロダクション～」（ こちらで紹介）もリリースが決定していますし、音源的にもまたまたジュリーの再評価が高まるような気がしますが、このタイミングを逃すまじ！という感じで、ドーナツ盤復刻BOX「 沢田研二 シングル･コレクション･ボックス ポリドール･イヤーズ＜初回生産限定盤＞ 」の限定アンコールプレスが決まった模様です！
 
　このBOXは、元々はジュリーが還暦を迎えた2008年に発売されたもので、1971年11月のソロデビューシングル「君をのせて／恋から愛へ」から、84年9月の映画テーマ「アマポーラ／CHI SEI（君は誰）」まで、黄金期であるポリドール時代に出した全シングルをマキシCDシングルで復刻した43枚組。
 
　「危険なふたり／青い恋人たち」「追憶／甘いたわむれ」「時の過ぎゆくままに／旅立つ朝」「勝手にしやがれ／若き日の手紙」「憎みきれないろくでなし／俺とお前」「サムライ／あなたに今夜はワインをふりかけ」「ダーリング／お嬢さんお手上げだ」「LOVE(抱きしめたい)／真夜中の喝采」「カサブランカ・ダンディ／バタフライ革命」「OH!ギャル／おまえのハートは札つきだ」「TOKIO／I am I(俺は俺)」といった怒濤のレギュラーシングルだけでなく、西ドイツで発売されていた英語盤を国内でリリースした「MEMORIES／LONG AGO FAR AWAY」、アニメ主題歌「ヤマトより愛をこめて／酔いどれ関係」といった臨時発売盤も網羅し、オリジナル当時のアナログジャケットも復刻（映画スチールを使用し肖像権問題のある「アマポーラ」は除く）と、空前のスケールによるシングルBOX。サイズは縦15センチ、横32センチ、奥行き14センチ、重量は３・２キロというシロモノです。
 
　コアなファンやマニアックなコレクター向けという印象がありますが、ジュリーの場合、渡辺音楽出版の辣腕プロデューサー、木崎賢治さんをはじめとするスタッフ陣の方針のもと、シングルとアルバムは別のものというスタンスで制作をしてましたし、「サムライ」のようにアレンジを変えてシングルカットしたものや、アルバム未収録のシングル曲は多数。
　しかもジュリーの場合、大スターにしてはシングル曲がCD化されること自体少なく、代表曲のみという感じの「ロイヤル・ストレート・フラッシュ」シリーズやＡ面のみの「Ａ面コレクション」と、このBOXが出るまでは未CD化のB面曲も多かったので、待っていたファンは多かったようです。
　それに12年前、高額のために躊躇し、買い逃していたというファンも結構いたようですし。
 
　コレに限らず、シングル盤を個別に復刻した場合、アイテムとしての価値は高まりますが、気軽に通して聴けないのが難点。ではありますが、Ｂ面も含めて完全収録されるのは今後もこのBOX以外ないと思いますので、このアンコールプレスの機会をお見逃しなく。
　前回と同様にバイオグラフィー＆レア・ジャケット・コレクションを掲載した60ページ豪華ブックレットを封入。特典CDとしてプロモ用にして未発売の音源「晴れのちBLUE BOY（ディスコヴァージョン）」も付くそうですのでね。