アナログ盤＋カセットによるシングル復刻BOX！

　“ちょっとエッチな美新人娘（ミルキーっこ）。”のキャッチフレーズでデビューしてから、来年5月で40周年目に突入する中森明菜さん。
 
　コロナ禍であろうとそこは天下の明菜ですから、活動せずとも旧譜の動きは今年も活発。
 
　ステイホーム中には古巣のワーナーがライブ映像をYouTubeで無料公開したり（明菜自身も好きなアーティストの動画を見ているんだとか）、アルバムBOXがアンコールプレスされたり（ こちらで紹介）、ユニバーサルから「今年はおウチでライブに浸れ！J-Rock＆POPS映像キャンペーン2020 」の一環で過去の 映像ソフト が再発されたり、レコードの日に初期ベストの高音質アナログ盤「 BEST＜レコードの日対象商品/限定盤＞」「 BESTII＜レコードの日対象商品/限定盤＞」が出たり、ステレオサウンドからは「歌姫シリーズ」初のアナログ盤ベスト「 歌姫 -Stereo Sound Selection-」がリリースされたり…。
 
　とはいえ、ステレオサウンド以外新たなリイシューは皆無で、40周年で新旧リリースが盛んな聖子陣営を指をくわえて見ていた人は多かったようですが、ここに来て朗報が！
　なんとワーナーからアニーバーサリーイヤーの前哨戦といいますか、2021年の到来を待ってましたとばかり、来年6月にリリースされる大型企画第１弾がアナウンスされました！
 
　それが、1982年から91年までのワーナー時代に出た全シングルを、7インチアナログ盤を中心に忠実に再現するという完全復刻BOX「 中森明菜『ANNIVERSARY COMPLETE ANALOG SINGLE COLLECTION 1982-1991』 ［7inch x28+12inch+カセット］＜完全生産限定盤＞」（Amazonではトートバッグ付きの「 【Amazon.co.jp限定】中森明菜『ANNIVERSARY COMPLETE ANALOG SINGLE COLLECTION 1982-1991【30枚組】』 (トートバッグ付) [Analog] 」）です！
 
　構成はといいますと、まず7インチアナログ盤が28枚。内訳としてはオリジナルリリースがアナログ盤だった「スローモーション／条件反射」から「LIAR／Blue On Pink」までのレギュラーシングル24枚と、カセット限定企画だった「ノンフィクション エクスタシー ／ノンフィクション エクスタシー（カラオケ）」のプロモーションシングルを復刻。さらにCDシングルのみのリリースだった「Dear Friend／CARIBBEAN」「水に挿した花 / Angel Eyes」「二人静—｢天河伝説殺人事件｣より / 忘れて…」の3枚も7インチ化するとのこと。
 
　これにプラスして、「ミ・アモーレ」別歌詩＆ラテン・ロング・ヴァージョンの12インチシングル「赤い鳥逃げた／BABYLON」を12インチで復刻。さらにシングルカセット「ノンフィクション　エクスタシー／危ないMON AMOUR 」のカセットテープ復刻を加えた合計30枚組となっています。
 
　全アナログ盤を持っているコアな明菜ファンにとっては、CDシングルのアナログ化が目玉といえそうですが、やっぱり完全なコレクターズアイテムですよね。
　特にアルバムのアナログ復刻盤（ こちらで紹介）をコレクションしている方は、対で持っておきたいBOXという位置づけになることでしょう。
 
　ちなみに、音源は2014年デジタルリマスター音源を使用するとのことですが、2014年にはCDによるアナログシングルの原寸復刻企画BOX「 Singles Box 1982-1991 」（ こちらで紹介）が出ていますので、この時の音源がベースになる模様です。
　仕様もそうであるならば「1/2の神話」「赤い鳥逃げた」のような2種類あるジャケットもちゃんと封入されるのではないかと思います。
 
　ただ、アナログ盤自体に愛着がなく、音源やジャケットを愛でる目的で買おうとしている人はちょい待ち。カラオケ音源とA面曲のライブ音源の付いたCD-BOX「 Singles Box 1982-1991 」の方をオススメします。最近再プレスされたようで在庫が復活し、入手できるようになっていますので、そちらを持っていない人は、コレよりもまず先に検討してみてはいかがでしょう。
 
　いずれにしても、FC会員でも具体的な近況さえ分からないところに来て、最近はかつてのお相手のせいで30年も前の出来事が蒸し返されるなど、もらい事故的に明菜がクローズアップされ、モヤモヤしていたファンの皆さんも多かったでしょうから（個人的にも先日、日本映画専門チャンネルの「愛・旅立ち」の再放送をフクザツな気持ちで鑑賞していたところでした）、今回のシングルBOXは溜飲が下がるニュースでしょう。
　聖子はソニー、明菜はワーナーというのがリアルタイム世代の共通認識だと思いますから、明菜ファンにとってのワーナー時代は別格でしょうしね。早速予約して、第2弾も大いに期待したいものですね。