新曲入り！45周年メモリアル・アルバム！

　今年は太田裕美さんにとってデビュー45周年のアニバーサリーイヤー。
　第1弾として記念の新曲「ステキのキセキ／桜月夜」がアナログシングル（ こちらで紹介）で発売されましたが、11月1日のデビュー記念日にはメモリアル・アルバム「 ヒロミ☆デラックス 」（Amazon特典付きは「 【メーカー特典あり】 ヒロミ☆デラックス (オリジナルポストカード付) 」）がリリースされることが正式に発表となりました！
 
　復刻盤ではありませんが、我らが太田さんの45周年記念アルバムですので、こたびも大いにプッシュさせていただくことにいたしましょう！ フルアルバムとしては2014年の「tutumikko」（ こちらで紹介）以来、5年ぶりとなりますのでね。
 
 　さて、気になる収録曲は全12曲で、新曲および準新曲、代表曲のセルフカバー、復活後のアルバム未収録だったシングルA面曲、そしてシンガー・ソングライターとしての力量を発揮した自作曲という構成。
　ハーフベストっぽい印象となっておりますが、過去のナンバーに関しても4曲はグラミー賞エンジニア、Goh Hotoda氏によるニューミックスが施されているとのことですので、ただの再収録ではございません。
 
　内訳は、まず新曲としては、「ステキのキセキ／桜月夜」の初CD化に加え、ヒャダイン作詞作曲の「たゆたうもの」。
　今回は「たゆたうもの」が本邦初公開の新曲となっておりますが、この曲も「ステキのキセキ」と並び、ご存じNHK-BSプレミアムの「名盤ドキュメント～太田裕美『心が風邪をひいた日』木綿のハンカチーフ誕生の秘密」をきっかけに生まれた縁から出来上がったもの。ヒャダインにとっての太田裕美像という感じのナンバーに仕上がっているのではないかと思います。
　個人的には「名盤ドキュメント」からの流れで、松本隆＋筒美京平＋萩田光雄のゴールデントリオの新曲を期待していたのですが、それはまた次の機会を楽しみに待ちたいと思います。
 
　一方、準新曲は、2017年のNHK朝の連続テレビ小説「ひよっこ」の劇中歌としておなじみ、「恋のうた」。これまではサントラ盤でしか聴くことのできなかったナンバーです。
　太田さんの古巣・ナベプロゆかりの作曲家・宮川泰先生の子息・宮川彬良さんが作曲。フランソワーズ・アルディの「さよならをおしえて」みたいなメロディーに、太田さんのスキャットがのるという企画の勝利の1曲です。
 
　続く代表曲のセルフカバーは、絶対に外せない「木綿のハンカチーフ」と、ナイアガラ効果で代表曲にまでのし上がった強運曲「さらばシベリア鉄道」の2曲。クラシカル路線でデビューした太田さんらしく、ツイッターでも報告されていたピアノクインテットとの共演ですが、なんと高嶋ちさ子ピアノクインテットの皆さんをフィーチャリング。普遍的な名曲に、また新しい魅力が加わることでしょう。
 
　で、ここからが、ベストっぽい流れとなりますが、復活後のアルバム未収録だったシングルA面曲としては、すべてNHKがらみ。
　2000年のみんなのうた「パパとあなたの影ぼうし」に加え、なごみーずの正やん作曲による2009年ラジオ深夜便のうた「初恋」（ こちらで紹介）と2011年のみんなのうた「金平糖」（ こちらで紹介）というインディーズ発売のシングルも追加した3曲です。
 
　そしてシンガー・ソングライターとしての力量を発揮した自作曲としては、復活の狼煙を上げた98年のNHKみんなのうた「僕は君の涙」、インチキ25周年記念曲としてBOXのみに収録されていた「First Quarter-上弦の月-」、2006年作で最近はライブの追い出し曲としてにも使用されている「道」の3曲となっています。
 
　という太田さんのメモリアル・アルバム。ショップによっては予約すると先着購入特典としてオリジナルポストカードがもらえるそうなので、確認しつつお早めにご予約ください。
 
　個人的には「 GOLDEN☆BEST 太田裕美 」のような王道のベストアルバムにプラスする、2000年からの太田裕美ベストみたいな位置づけで、薄いファンに手にとってもらうのにぴったりなんじゃないかと思っています。
　それこそ、11月24日には東京国際フォーラムで45周年記念コンサート「まごころ大感謝祭 <45周年45回転でくーるくる>」が開かれますが、物販で過去ベストと一緒に買える新ベストという打ち出し方もできるような気がしています。
 
　また、太田さんの45周年を機に、2000年までのオリアルを聴いてみたいという方は紙ジャケBOX（ こちらで紹介）のアンコールプレスがまだ購入可能ですし、配信（ こちらで紹介）も全曲ありますので、ぜひどうぞ。