10年前のXmasベストがブルスペ2化！

　今年の4月1日で、デビュー40周年目に突入した松田聖子さん。ユニバーサルでは 40周年記念サイトも立ち上がり、カウントダウンがスタート。盛大なアニバーサリー企画の予感もいたしますが、古巣のソニーからは、90年代セルフ期以降のベスト「SEIKO STORY～ 90s-00s HITS COLLECTION～」（ こちらで紹介）に続くアイテムのリリースが決定しました。
 
　といっても今回は新編集ではなく、2009年に発売されたクリスマスアルバムのBlu-spec CD2化となる「 Seiko Matsuda Christmas Songs 」！
 
　聖子のクリスマスアルバムと言えば、企画盤からオリアル、編集盤まで、80年代から手を変え品を変え発売されてきましたが、このアルバムは単なる寄せ集めではなく「Pearl-White Eve」をはじめとするインストナンバーでサンドイッチする構成が特徴。
　収録曲もデビューの80年から2000年代まで、新旧、緩急バランス良くチョイスされているので、結構オススメなのです。
 
　年代順に並べ直して紹介しますと、最古は80年のセカンドアルバム「North Wind」収録の「ウィンター・ガーデン」。以降、81年の「風立ちぬ」から大瀧詠一作品「冬の妖精」、82年の企画盤「金色のリボン」から「Blue Christmas」「ジングルベルも聞こえない」、ユーミンのカバー「恋人がサンタクロース」。なお今回収録の「雪のファンタジー」は、「金色のリボン」収録の「星のファンタジー」の別歌詞バージョンで、松本隆さんの映画「微熱少年」のサントラ用に制作された音源となっています。
 
　そして87年の 大江千里作品にして聖子初のクリスマスシングルとなった「Pearl-White Eve／凍った息」（「Pearl-White Eve」は豪華なコーラスの入った「Snow Garden」バージョン）、89年の「Precious Moment」からは「二人だけのChristmas」で黄金の80年代は終了しますが、ここまではやはり、ぶりっ子聖子のクリスマスという感じですよね。
 
　セルフ突入の90年代は、91年の「Christmas Tree」からはタイトル曲と、ワム！のカバー「Last Christmas」。93年の「Sweet Memories'93」からはSAYAKAとデュエットした「Twinkle Star, Shining Star」、同じく93年の「A Time for Love」からは「夜空へドライブ ～A wink to Santa」「Together for Christmas」「外は白い雪」とアグレッシブなクリスマスソングが続きます。
 
　マーキュリーへの移籍につき間が空いて、2000年代は2005年の「Under the beautiful stars」から「クリスマスの願い」、2007年のシングル「クリスマスの夜／Merry Christmas」となっています。
 
　聖子のクリスマス企画盤としては「金色のリボン」と「Snow Garden」が両巨頭で、3年前にステレオサウンドでSACD化（ こちらで紹介）されていますが、もはや入手困難のようですので、今手に入れるとなるとやっぱりコレが最適。
　今年のディナーショーは11月22日の横浜ロイヤルパークホテルからスタートするそうですが、このアルバムなら予習にもうってつけですぞ。