真理ちゃんシリーズでの歌唱映像も含むCD＋DVD！

　今は芸能界をリタイアしてアメリカ・LAで暮らしているというアン･ルイスさんですが、昨年は初期のアルバム期7タイトルが紙ジャケット復刻（ こちらで紹介）。
 　これがきっかけとなってか、自身の監修･選曲によるベスト＆カバーの「 アン・ルイス・グレイテスト・ヒッツ・ウィズ・カヴァーズ 」をリリースするなど、表舞台には出ないものの、ご本人も関わったリイシューが登場し、お元気な様子がうかがい知れました。
 
　あれから１年。グレイテスト･ヒッツシリーズの第2弾としてCDとDVDをセットした２枚組「 アン・ルイス・グレイテスト・ヒッツ・ウィズ・スロウバック・クリップス 」（Amazon.co.jp限定デカジャケ付きは「 【Amazon.co.jp限定】アン・ルイス・グレイテスト・ヒッツ・ウィズ・スロウバック・クリップス [CD + DVD] (Amazon.co.jp限定特典 : デカジャケ 付) 」）がリリースされることになりました。
 
　今回は70年代～80年代にかけてのキャリアの中から、ヒットシングルを中心に10曲をセレクトし、CDとDVDに曲順は一部違えど同じ楽曲を収録。音源とスロウバックな映像で堪能できるというスペシャル企画となっております。
  
　収録曲は74年の初ヒット「グッド・バイ・マイ・ラブ」から、78年のイメチェンナンバー「女はそれを我慢できない」、80年の桑名正博さんとの結婚祝いに竹内まりやが書き下ろした「リンダ」も入っていますが、やっぱり中心は愛息・美勇士くんの出産休養を経て、82年に本格復帰を果たして以降の作品群。
　三浦百惠＋ジュリーの書き下ろしによる初のベスト10ヒット「ラ・セゾン」、“スクーターじゃないよ、スリーターだよ”のCMでおなじみの「LUV-YA」、再ブレイクを果たしカラオケの定番曲となった「六本木心中」「あゝ無情」などなど、唯一無二のカラフルな歌謡ロックが並んでいます。第１弾の収録曲とは重複しない配慮がなされているようで「グッド・バイ・マイ・ラブ」は91年の再録、「六本木心中」は12インチ、「あゝ無情」もアルバムバージョンと別バージョンとなっています。
 
　歌唱映像は、テレビ番組とライブビデオからということですが、うれしいことにテレビ番組映像の収録元は渡辺プロの制作番組。日本のエンタメ界を創造整備してきたナベプロならでは、キー局より管理がしっかりしていて、70年代の映像も高いクオリティで残っているんですよね。
　最古はなんと74年に放映されたTBS系「アタック真理ちゃん！」といいますから、ホントに貴重ですよね。「グッド・バイ・マイ・ラブ」だけなのがとても残念ですが、真理ちゃんシリーズから真理ちゃん以外の歌唱映像が商品化されるのは、2013年のあいざき進也BOX以来となるんじゃないでしょうか。
 
　その他はフジテレビ系「クイズ・ドレミファドン！」から。ナベプロ所属タレントは、売れていないときでも新曲を出せば必ずと言っていいほど出演できていた番組ですので宝庫なんですよね。78年の「女はそれを我慢できない」から、80年の「リンダ」、82年の「ラ・セゾン」、83年の「LUV-YA」、85年の「ピンクダイヤモンド」86年の「あゝ無情」というラインアップですが、ファッションセンスが群を抜いていたアンはテレビと言えども衣装もバッチリ。パフォーマンスも含め見どころ満載だと思います。
 
　なお、残りの「SAMISHISA'S ON MY MIND」と「六本木心中」は86年のライブ「A・A・OH!　'86LIVE ANN LEWIS W/PINX」、「美人薄命」は91年の「A･A･OH! LIVE ANN LEWIS w/PINX」とDVD化済みのソフトからとなっております。86年のライブはナマで見たことがありますが、イケイケ時代でもありテレビとはまた違ったムードが楽しめること請け合いです。
　第1弾と同じく鈴木啓之さんの解説付きとのことですので、いろんな意味で資料性の高いセットとなりそう。お得なプライスですし、予約必須ですね。
  
　ドレミファドンの歌唱映像のDVDといえば、ジュリーの「快傑ジュリーの冒険」が有名ですが、ビクターでは淳子や真子ちゃん、伊代ちゃんらの特典DVDでが商品化されてきましたし、ソニーのおニャン子でもDVDが発売されています。
　ファンならずとも、当時番組を見ていた人にとってはこういう映像は大歓迎されると思いますので、これが評判を呼んで今後さまざまなアーティストの商品化につながっていくことにも期待です。