タワレコ限定でライブ盤が紙ジャケ単品発売！

　80年デビュー組が40周年目に突入した2019年。トシちゃんはTV映像集BOX（ こちらで紹介）、聖子は90年代から2000年代のベスト（ こちらで紹介）とリリースが続いておりますが、3番手はやっぱりこの人、カナリーガールこと河合奈保子さん。
 
　というワケでもないんでしょうが、ここに来てライブアルバム4タイトル「 LIVE＜タワーレコード限定/初回生産限定盤＞」「 NAOKO IN CONCERT＜タワーレコード限定/初回生産限定盤＞」「 ブリリアント～レディ奈保子 イン・コンサート～＜タワーレコード限定/初回生産限定盤＞」「 NAOKO THANKSGIVING PARTY＜タワーレコード限定/初回生産限定盤＞ 」がタワーレコード限定で紙ジャケ復刻されることになりました！
 
　「LIVE」「NAOKO IN CONCERT」「ブリリアント～レディ奈保子 イン・コンサート～」の3タイトルは2009年にリリースされたライブBOX「NAOKO LIVE PREMIUM」で初CD化となっていますが、高額商品のBOXでしたし、2枚組の「NAOKO THANKSGIVING PARTY」も88年発売でとっくに廃盤になっておりますし、入手困難が続いていた模様。どれもオンデマンドCDにもなっていませんでしたから、今回の単品再発を喜ぶ人は多そうですよね。
 
　ちなみに、仕様やリマスタリングいずれも「NAOKO LIVE PREMIUM」に準じているようで、3タイトルはカセットテープのみに収録された貴重音源もボーナストラックとして追加収録されるとこのことです。
 
　まずは、さわやかな微笑、涙…あなたと奈保子のファースト・メモリ－！ ファーストアルバムの「LOVE」と対をなすタイトルも話題にのぼった初のライブ盤「 LIVE＜タワーレコード限定/初回生産限定盤＞」は、デビューからわずか4カ月後の80年10月14日、東京・芝郵便貯金ホールで行われたファーストコンサート「カナリーコンサートPart1」の模様を収録。
　初のベストテン入りを果たした第2弾シングル「ヤング・ボーイ」を筆頭に、竹内まりやの「不思議なピーチパイ」や赤い鳥の「翼をください」といった大好きだったという曲を、心を込めて歌うカナリーガール。カンツォーネメドレーや、「Can't Stop The Music」「二人だけのデート」などの洋楽にも挑戦していて、レッツゴーヤングみたいな雰囲気も漂っています。
　とにかく真面目で一生懸命な性格が伝わってきますが、数多のアイドルのリサイタルを手がけてきた芸映プロならでは、久米明ナレーションでモノミュージカル的な感動の朗読劇「パパとふたりだけにして～喘息で逝った娘の記録より～」の模様も堪能できます。これは楽曲にも言えることなのですが、80年代のニューエイジ感覚ではなく全般的にザ・コロムビアという感じの70年代アイドルを引きずった印象で、それはそれでたまらない魅力ですよね。
 
　続く「 NAOKO IN CONCERT＜タワーレコード限定/初回生産限定盤＞」は、出逢いとふれあい…今、鮮かによみがえる奈保子スマイル！ 82年1月6日、日本青年館ホールにて行われた「カナリーコンサートPart2」からの収録です。前年レッツヤンの舞台の奈落に転落し、コンサートをキャンセルしてしまったカナリーガールの振り替え公演とあって、カムバックを喜ぶファンの熱気の凄まじいこと。こういう記録がライブ盤の醍醐味ですよね。
　「愛してます」「ラブレター」「スマイル・フォー・ミー」といった自身のヒット曲もさることながら、オリビア・ビュートン＝ジョンの「そよ風の誘惑」やカーペンターズの「涙色の微笑」をはじめ、山口百恵の「秋桜」、杉田かおるの「鳥の詩」といったフェイバリットソングのカバーこそ、彼女のキャラクターを感じる歌唱でしょう。コンサートの定番曲となる「愛は二人の腕の中で」は、天地真理や梓みちよもレコーディングしたシルヴィ・バルタンの「初恋のニコラ」が原曲です。
　なお、LPに付いていたカラー・ポスターも縮小版で封入されるとのことです。
 
　レディ・奈保子・19才。今、君は眩しすぎる！「 ブリリアント～レディ奈保子 イン・コンサート～＜タワーレコード限定/初回生産限定盤＞」は82年10月17日、東京・芝郵便貯金ホールにて行われた「カナリーコンサート’82」より。
　　オープニングの「Ain't no mountain high enough」「Xanadu」という流れには、やはり芸映、岩崎宏美の妹という感じがしてしまいますが、竹内まりや提供作「けんかをやめて」でぐっと大人っぽく、ブリリアントなレディになったカナリーガール。ここでは得意のピアノ弾き語りで披露しています。
　トロピカルフィーリングで迫った「夏のヒロイン」をはじめとするオリジナルヒットに、大好きな山口百恵の「いい日旅立ち」や、「待つわ」「シルエット・ロマンス」といった当時の最新ヒットのカバーをバランスよく配してしますが、圧巻はやっぱり「Lady NAOKO Medley」と題したカオスなメドレー。マッチの「スニーカーぶる～す」にシブがき隊の「100%…Soかもね！」というジャニーズナンバーを挿入してるのも注目ですが、レコードではカットされていたアバの「Dancing queen」や桜田淳子の「しあわせ芝居」も収録。選曲の幅に圧倒されてしまいますネ。
 
　最後の「 NAOKO THANKSGIVING PARTY＜タワーレコード限定/初回生産限定盤＞ 」は2枚組。83年から続いたバースデイ･コンサートの総集編として88年7月24日によみうりランドのEAST野外ステージでにて行われた最後の「バースデイ・コンサート」より。
　筒美京平作品でイメチェンに成功した「エスカレーション」から「UNバランス」「ジェラス・トレイン」といった一連のダンス系を筆頭に、記念すべきデビュー曲「大きな森の小さなお家」、ターニングポイントとなった「けんかをやめて」など、ヒット曲はもちろん、「悲しい人」「黒髪にアマリリス」「夢みるコーラス・ガール」「ハーフムーン・セレナーデ」といった自作品まで、アイドルからアーティストへと脱皮したカナリーガールの成長が感じられます。
 
　という4タイトルですが、ビジュアル的な魅力も多いな要素を持つアイドルなだけに、やっぱり映像も見たいもの。後の2枚はビデオソフトが「 BRILLIANT -Lady Naoko in Concert- [DVD] 」「 NAOKO THANKS GIVING PARTY(1988年) [DVD] 」としてDVD化されておりますし、彼女のライブDVDはほかにも「 愛のコンサート [DVD] 」「 SUMMER SPECIAL in EAST '84 [DVD] 」「 NAOKO EAST '85 ~感電するゾ熱い夏~ [DVD] 」「 NAOKO '86 STARDUST PARADISE in EAST [DVD] 」「 月夜宮殿～ムーンライト・パレス～ [DVD] 」と充実したラインアップでリリース済み。
　ビギナー向けのライブベスト映像集「 河合奈保子ライブ・ベスト～けんかをやめて～ [DVD] 」や、NHKの出演映像をまとめた「プレミアムコレクション～NHK紅白歌合戦＆レッツゴーヤング etc.～」（ こちらで紹介）などもありますので、お好みに合わせてどうぞ。