ター坊のアナログ盤復刻、MIDI時代に突入！

　「MIGNONNE」（ こちらで紹介）を皮切りに「ROMANTIQUE」「AVENTURE」（ こちらで紹介）と続き、「CLICHE」「SIGNIFIE」「カイエ」 （ こちらで紹介）で完結した、ター坊こと大貫妙子さんのRCA時代（ホントはRVC時代と言うべきでしょうが）のアナログ復刻。 
 
 　続編として、MIDI移籍後の2タイトル「 copine. 【完全生産限定盤】 」「 Comin' Soon【完全生産限定盤】 」のアナログ盤復刻も決定しました！
　今回もソニー・ミュージックダイレクトのアナログ専門レーベル・GREAT TRACKSからのリリースで、既発のシリーズと同様、かのバーニー・グランドマンがリマスタリングとカッティングし、ソニーの国内自社工場でプレスしたメイド・イン・ジャパンのアナログLP。もちろん完全生産限定盤となっております。  
 
　移籍といってもMIDIは宮田茂樹さんが興したレコード会社ですし、Dear Heartレーベルもそのままでしたので、85年リリースの「 copine. 【完全生産限定盤】 」は、心機一転の路線変更ということではなく、コレまでの流れの延長線上といいますか、これまでの流れをくみつつも、よりアーバンな浮遊感でター坊ならではの品格あるテクノクラシカルな世界を展開しています。アレンジャーも、引き続き坂本龍一、清水信之、清水靖晃の三氏をアレンジャーですしね。
　移籍第1弾シングルであり、MIDIにとっても第1弾となった「ベジタブル」を収録。資生堂キャンペーンソングの割にはスマッシュヒットに終わってしまったのが残念でしたが、よりアーティスティックな到達点となったのではないでしょうか。マイケル・ブレッカーら大物ジャズミュージシャンも参加となっています。
 
　続いての「 Comin' Soon【完全生産限定盤】 」は86年、”お母さんが小さな子供と一緒に聴けるように” というコンセプトで発表された企画アルバム。
 　「ピーターラビットとわたし」以来、ター坊がずっと続けてきたメルヘン路線といいますか、「コパン」にも入っていた「タンタンの冒険」をはじめ、原田知世にプレゼントした「地下鉄のザジ」、「Alice」「MOMO」といった小説やコミック、映画などの、まさにコパンとコピーヌを主役にしたナンバーが勢ぞろい。
　NHKみんなのうた「メトロポリタン美術館」というアメリカものもありますが、基本的にヨーロッパの主人公がセレクトされているのがター坊ならではの審美眼ですよね。オープニングの「テディ・ベア」もカワイくで大好きですが、昔から秋山道男さん作詞の「チェッカーくん」がフェイバリットです。
　なおオリジナル盤は絵本とセットになった「愛より可愛い"おさなごころスペクタクル”」仕様でしたが、今回はセットされていないとのことです。
 
　ちなみに、これまでと同様にター坊自身によるセルフライナーノーツが封入されるほか、ショップでは先着購入特典としてグリーティングカードがもらえるそうですので、お早めに。
　また、この後も「スライス・オブ・ライフ」「プリッシマ」とアナログ盤復刻が予定されているそうです。
　なお、ソニーミュージック・ダイレクトの GREAT TRACKSでは、かのオーダーメイドファクトリーのアナログ版ともいえる「GREAT TRACKS Order Made Vinyl（グレイト・トラックス オーダーメイド・ヴァイナル）」企画をスタート。
　復刻盤に限らず、CDアルバムのアナログ化や、シングルカットなどにも対応。期間限定で予約を募って限定販売するほか、商品化リクエストも受け付けているそうなので、アナログフリークの皆さん、ぜひチェックしてみてください！