45周年記念の新曲シングル、アナログ盤で発売！

　1974年11月1日のレコードデビューから数えて、今年で満45周年を迎える太田裕美さん。
　昨夏のコンサートで記念企画が予告され、11月からはご本人のツイッターでレコーディングやジャケット撮影などの様子が順次明かされていましたが、ついに45周年記念作としてニューシングルのリリースが正式発表となりました！
 
　復刻盤ではありませんが、我らが太田さんの新作ですし、今回は久々に古巣ソニーからの発売ということですので、大いにプッシュさせていただくことにいたしましょう！
 
　今回、新元号の初日にリリースされるのは、なんと両A面のアナログシングル「 ステキのキセキ／桜月夜 」！
　7インチ盤としては84年5月の「青い実の瞳」以来、実に35年ぶりとなりますが、今回の企画の発端となったと思われるのはやっぱりあの番組。
　そう、一昨年、NHK-BSプレミアムでオンエアされた「名盤ドキュメント～太田裕美『心が風邪をひいた日』木綿のハンカチーフ誕生の秘密」でしょう。
 
　初回放送時には復刻CD（名盤復刻シリーズ盤）が品切れを起こすほど売れ、ハイレゾを含む配信（ こちらで紹介。 特設サイトでは特別寄稿を担当させていただいております）も好調な売れ行きで推移。その流れでSACDハイブリッド盤のみならず、アナログ盤（ こちらで紹介）による復刻も実現。再放送の折にはCDがまたまた売れて、オリコン86位をマークしたほどですからね。
 
　あの番組では、ヒャダインこと前山田健一さんがキーマンとなり見事な楽曲分析を行いましたが、今回のA面「ステキのキセキ」は、そのヒャダインが作曲、編曲を担当。
　キャッチーなポップソングを得意とする彼の本領発揮、「名盤ドキュメント」で絶賛した太田さんの声の魅力を存分に生かしたメロディーとサウンドに仕上がっているようです。
　しかも、太田さん自身が作詞。歌詞の中には代表曲のタイトルがちりばめられ、アニバーサリーソングにふさわしいナンバーとなっているのだとか！
 
　そして両A面となるカップリングの「桜月夜」は、太田さんの作詞作曲。アレンジは太田さんのデビュー曲から数多の作品を手がけ、「名盤ドキュメント」にも出演した萩田光雄さんです。
　歌謡曲とフォークの中道路線でデビューし、シンガー・ソングライターとしての一面も持つ太田さんですが、今回はロッカブルースに挑戦した意欲作。ボーカルの方もこれまでにない力強い歌声を聴かせているそうで、またまた新境地を拓いているようですぞ。
　レコーディングが行われた2月1日のツイッターでレポートされていたように、ミュージシャンはピアノ・ハモンドオルガンが中西康晴さん、エレキギターが土方隆行さん、ベースが岡沢章さん、ドラムが渡嘉敷祐一さんという豪華な布陣。バッキングの音も楽しみです。
 
　いずれにしても昔から新しい世界を大担に展開し続ける太田さんですから、ここでまた新たな裕美サウンドが構築されることに大いに期待したいと思います。
 
　なお「桜月夜」は5月だと葉桜になってしまいますから、桜の開花に合わせた先行 配信も決定。配信でもパッケージ世代アーティストでは高いダウンロード率を誇る太田さんですし、今回のパッケージはアナログ盤につき、やっぱりデジタル音源も入手しておきたいですよね。
 
　という45周年のサプライズなスタート。デビュー以来ずっと新しい地平を切り拓いてきた太田さんらしいリリースですが、あれ？ ツイッターで報告されていたピアノクインテットは果たして…。
　いやいや、満45周年まではまだまだ時間がありますから、記念企画が続くことを楽しみに、まずは完全生産限定のアナログ盤を早めに予約して、太田さんのアニバーサリーイヤーをお祝いいたしましょう！ こりゃ5月のソロコンサートも否応なしに盛り上がりそうですね！
 
　最後に、過去のアルバムをお持ちでない方は、オーダーメイドファクトリーの紙ジャケオリアルBOX（ こちらで紹介）のアンコールプレス盤がまだ入手可能ですので、ぜひこの機会にご検討くださいませ。