発売25周年でデュエットSgがアナログ化！

　近年のアナログ盤ブームに乗るように、リリースが活発になっているソニーミュージックのアナログレコード専門レーベル・GREAT TRACKS。
　OMFのアナログ版といえる「GREAT TRACKS Order Made Vinyl（グレイト・トラックス オーダーメイド・ヴァイナル）」もコンスタントにアップされ、大滝裕子らも候補に挙げる（ こちらで紹介）など気炎を吐いておりますが、レギュラーリリースのタイトルも増えているんですよね。
 
　そんな中、このたびリリースが決定したのが“矢野顕子 & 宮沢和史”名義で発売されたCDシングルの7インチアナログ化「 二人のハーモニー 」。1995年5月のリリースから25周年を数えた記念盤ということです。
 
　齢を重ねてもますますアグレッシブに、今年は上妻宏光とのコラボ・やのとあがつまによる「 Asteroid and Butterfly [生産限定盤] (CD) 」で話題を呼んでいるアッコちゃん。初期のアルバムが海外で高く評され、アナログ盤が引く手あまたなのも知られるところです。
　一方、MIYAの方もTHE BOOMでのデビューから昨年30周年を迎え、最近は息子である宮沢氷魚の活躍も話題を呼んでいますが、この曲はアッコちゃん＆MIYAコンビの一つの到達点といえる共作ナンバー。
 
　思えば90年のTHE BOOM＋矢野顕子のデュエットシングル「釣りに行こう」を皮切りに、続編シングル「それだけでうれしい」をリリース。アッコちゃんのカバーによってあの「中央線」や「虹が出たなら」などが一躍名曲になったり、お互いのアルバムに作品を提供したり、コーラスで参加したり、ずっと続いてきた2人のコラボの中でも最もポピュラーな作品ではないかと思います。
 
　それは、ネスレ日本のクリーミングパウダー「ブライト」のキャンペーンという大型タイアップのおかげだと思いますが、この曲がそのキャンペーンソングとして書き下ろされたのはもちろん、CMキャラクターにも2人が起用されガンガン露出。そのビジュアルはジャケットに映し出されております。
　であるからして、“二人のハーモニー”とはコーヒーカップの中で混ざり合うネスカフェゴールドブレンドとブライトの関係なんですよね。CMは大量にオンエアされましたし、プレゼントキャンペーンも大々的に繰り広げられたこともあって、オリコン初登場25位のヒットを記録しております。
 
　昨年12月のイベント「塩谷哲presents『SALTISH NIGHT』」で久々に披露されたそうで、それがきっかけとなって、今回の7インチアナログ化が決定したのだとか。
　ジャケットはオリジナルのCDをベースにデザイン。カップリングは、CDは“宮沢和史とデュエット”バージョン、“矢野顕子とデュエット”バージョンを含む3タイプのカラオケでしたが、今回は純然たるカラオケである“お二人で”バージョンとのことです。
　カッティングエンジニアは、おなじみのバーニー・グランドマン御大ということなので、2人のファンにとってはコレクターズアイテムになること請け合い。当然のように完全生産限定盤ですので、お早めにご予約を。
 
　ちなみに、アッコちゃんの旧譜のアナログ盤はフランスのWewantsoundsが手掛けてきた海外盤「 Japanese Girl (輸入アナログレコード) 」「 いろはにこんぺいとう (輸入アナログレコード) 」「 ごはんができたよ (輸入/アナログレコード/Wewantsounds) 」などが知られていますが、GREAT TRACKSからもEPIC時代やMIDI時代のアナログ盤（ こちらや こちらで紹介）がリリースされておりますので、この機会に併せてどうぞ。