ナンノ30周年、シリーズ最強のイレギュラー豪華版！
中山美穂の豪華シングル復刻BOX（こちらで紹介）やオリアル復刻（こちらで紹介）を筆頭に、おニャン子クラブの大スケールシングルBOX（こちらで紹介）、浅香唯BOX（こちらで紹介）、芳本美代子のアルバム映像ソフト復刻（こちらとこちらで紹介）、松本典子のシングルAB面コンプ（こちらで紹介）など、ゾクゾク発売となりましたが、早い段階から企画が持ち上がっている様子だったのに、一向にアナウンスされなかったのがナンノこと南野陽子。
しかしですね、待てば海路の日和あり。シリーズへのラインアップとはいえ、ちょっと豪華な充実企画として登場することとなりました！
それが、かのゴールデン☆アイドルシリーズでありながら、ナンノ特別仕様となる5枚組「 ゴールデン☆アイドル 南野陽子 30th Anniversary【完全生産限定盤】
ゴールデン☆アイドルシリーズの豪華版といえば、DVD付きの国生さゆり（こちらで紹介）がありますが、ナンノはナント、シリーズ最大スケールの森昌子（こちらで紹介）と肩を並べるCD５枚組！ しかも当時のスタッフも本人もちゃんと関わったスペシャルバージョンとなるそうです！
あれ？ゴールデン☆アイドルはシングル集のはずだし、ナンノの場合シングルはそんなに出ていないじゃ？という疑問が持ちあがるのはトーゼンだと思いますが、そこはスペシャルバージョンですから。
ナンノセレクトの名曲集や新録曲、ブックレットもバージョンアップと、すべてが異例の仕様となるようです。
さすが吉田格プロデューサーをはじめ、スタッフの愛情に育まれたナンノお嬢様。
当時からお仕着せのプロデュースではなく、アーティストの意向を最大限にくんだ楽曲作りがなされていたことは周知の事実ですが、リイシューものにしても、20周年のCD-BOX（こちらで紹介）やDVD-BOX（こちらで紹介）、25周年のお色直し＆スペシャル企画（こちらとこちらで紹介）というように、いまだにスペシャルで愛のあるプロデュースが続いています。
やっぱりナンノはホントに恵まれていると思いますし、今でこそ85年組の代表格と認識されていますが、デビュー当時は全然期待されていなかったといいます。
事実、CBS・ソニーでは、この年自社のSDオーディションでもあったミス・セブンティーンコンテストから出た松本典子と網浜直子のWグランプリを大プッシュしていました。
しかも三番手は歌唱賞を受賞した村田恵里（しかもナンノのデビュー曲も書いた康珍化さんがイチオシで、デビュー曲にして名曲の「オペラグラスの中でだけ」の広告では心から大プッシュしていました）で、ナンノはグラビア的人気は高いけれども、レコード歌手としてはイマイチ。
社内的なポジションでは四番手以下だったそうで、ユーザーの目からでも確かに力を入れられていない印象でした。
それがドラマ「スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説」への主演をきっかけに、歌の方でも１曲ごとにファンを拡大させていき、押しも押されもしないトップアイドルへと成長。
CBS・ソニーにおいても松田聖子の後継者的な位置づけとなり、南沙織から始まったアイドル路線の系譜の最後を飾ったワケですからね。
もちろん80年代後半という時代を踏まえ、セルフプロデュースを意識していたナンノの賢さや努力も大きかったと思いますが、やっぱり、スタッフに恵まれていたことが最大の要因のような気がします。
さて、まだ確定していないようですが、今回の5枚組の構成は、まず３枚がゴールデン☆アイドルのレギュラー的な内容。
すなわち、85年のデビューシングル「恥ずかしすぎて／さよなら、夏のリセ」から89年の最後のアナログ盤「フィルムの向こう側／僕らのゆくえ」まではもちろんのこと、アナログ発売のなかった「ダブルゲーム／サイド・シートに答えて」から91年の「夏のおバカさん／Lonely Blue」まで、合計21枚のレギュラーシングルが網羅されます。
もちろんボートラとして2005年にポニーキャニオンから出たセルフカバーシングル「はいからさんが通る／吐息でネット／スケバン刑事メドレー」の収録も期待できそうです。
残りの２枚はナンノ自身が選曲したセレクションで、予定としてはアルバム「ジェラート」から「潔白(イノセント)」「Misty Eyes」、「VIRGINAL」から「呼びすてにしないで」「曲がり角蜃気楼」、「BLOOM」から「兄貴が彼女を連れて来た」「星降る夜のシンフォニー」、「ガーランド」から「昼休みの憂鬱」「神様がいない月」、「GLOBAL」から「Hello! Goodmorning」「土曜日3時ステラ・ホテル」、「SNOW FLAKES」から「Happy New-Yearが言いたくて」「リフトの下で逢いましょう」、「Dear Christmas」から「聖夜(クリスマス)物語」「Sentimental Holy Night」、「GAUCHE」から「月夜のくしゃみ」「涙の数、大人になれたら」、「ギャザー」から「One Way for Graduation」「想い出になったから」、「夏のおバカさん」から「8月の風」「幸せ」と、各アルバムからバランスよく公平に選曲しているのもナンノらしい感じ。
さらには、BOXのために制作された「最終(ラスト)オーダー」、２枚のお色直しアルバムから「カリブへ行きたい」「雪の花片(はな)」「桜詩集」という近年の新曲＆リメイクや、「 山口百恵トリビュート・セレクション
」から「冬の色」、「
なかにし礼と12人の女優たち
」から「知りたくないの」と企画アルバムへの参加音源まで網羅。これまたファンの財布の中身まで心配してきたナンノらしい配慮と言えそうです。
そして驚くなかれ！ 今回もボーカル新録曲が入るそうで、かつてのアルバム「Gather」で辞書を引き引き泣きながら英語詞に挑戦したという「Lonely Night」の日本語詞ニューバージョンと、西村知美、森口博子とのユニット・Blooming Girlsで発表した「Knock!! Knock!! Knock!!」（こちらで紹介）の ソロバージョンが予定されているそうです。
気になるのは、アナログシングル・ジャケット復刻がウリのシリーズならではのブックレットですが、さすがご本人からして微に入り細に入りこだわるナンノ陣営。
ナンノの場合、LPジャケに封入された「楽園のDoor」限定特別企画シングル、特製クリスタルジャケット仕様の「パンドラの恋人」バースデイ特別記念盤、特大ジャケットの「吐息でネット」限定盤といったグッズ感覚の初回盤特別仕様や、2種類のジャケットがあるシングルも多いのですけど、今回は限定仕様やCD仕様盤も含め、数々のアートワークが掲載されるそうです。
さらには本人インタビューも掲載されるそうですし、当然、最新デジタル・リマスター、Blu-spec CD2の高品質CDですから、音源を持っている人でも買う価値あり。
また、ナンノ作品をこれまでちゃんと聴いたことのない方も、この機会にぜひ。名曲が多いとされるナンノ作品ですが、ビートルズはもとよりカーペンターズ、ギルバート・オサリバン、モンキーズ、ミッシェル・ポルナレフらエバーグリーンポップスのフレーバーがたっぷり。実際に歌詞にも出てくるほどですが、ユーミンを意識した作品もあったり、80年代後半では屈指のクオリティですのでね。
というナンノのゴールデン☆アイドル。ファンはもちろんのこと、アイドルフリークなら必携盤確定です。シリーズ内の１タイトルというより、単発で出すよりも好評のシリーズに乗っかったと方が得策という感じの印象ですが、こういう展開の仕方はアリだと思いますし、ファンとしても別格感満載で大歓迎。シリーズ参加の他社も積極的に検討していただきたいですね。
（2015.8.27）
＊購入者特典が正式に発表されました。（2015.10.15）
①南野陽子デビュー30周年コンサート(2016年2月/大阪・東京)終演後の握手会参加券封入(コンサートチケットをご購入頂いた会場ご来場者に限ります。参加券1枚につき1回の参加)
②初回生産分にデビュー30周年記念コンサート(2016年2月/大阪・東京)のチケット先行購入予約券(シリアルナンバー付)封入。*お申込み後、抽選。
◆南野陽子デビュー30周年コンサート 全5公演スケジュール
■2016年2月11日(木・祝) 〈大阪〉森ノ宮ピロティーホール
①開場:12:30/開演:13:00 ②開場:17:00/開演:17:30
■2016年2月20日(土) 〈東京〉品川ステラボール
①開場:13:30/開演:14:00 ②開場:18:00/開演:18:30
■2016年2月21日(日) 〈東京〉品川ステラボール
開場:13:30/開演:14:00
