まっちゃん20周年時のライブ盤が18年ぶりに復刻!
今年はいよいよ還暦を迎え、デビュー40周年目に突入。ますますパワーアップして精力的な活動を続ける渡辺のまっちゃん。
4月からは古巣のヤマハ・ポプコン関連のイベント「僕らのポプコンエイジ ~Forever Friends, Forever Cocky Pop~」にも出演し、デビュー日の11月1日にはなんと東京・国際フォーラムでの記念コンサートも決定しています。
昨年、予告編のように出された新録2曲を含む3枚組オールタイムベスト「いのちのゆくえ ~My Lovely Selections~」(こちらで紹介)も好評のようでウレシイ限りなのですが、さらなる盛り上がりを目指すように、レアなライブ盤がオーダーメイドファクトリーの候補に挙がりました!
それが98年8月にリリースされるも、結構早く廃盤になってしまったため、ファンの間でも復刻が待たれていた「 歌祭~歌って 歌って 恋をして~ 」!
まっちゃんの場合、オリジナルアルバムは、BOX「Machiko Premium」シリーズ(こちらとこちらで紹介)で復刻&CD化されましたので、廃盤のまま残っていたのは、このライブ盤だけだったのです。
2枚組29曲のうち3曲は前述したオールタイムベストに収録されましたので、所有してないファン余計に全編を聴きたくなっていたようですけど、このアルバムは、まっちゃんにとっデビューて20周年を記念してリリースされた初のライブ盤。
77年に「迷い道」でデビューして以来、ヒットを連発し、順調にスター街道を走ってきたまっちゃんが、やがて挫折を味わい、それでも立ち上がり、見事に息を吹き返した頃。
美空ひばりのナンバーから童謡、ジャズやポピュラーのスタンダード、フィルハーモニーとの共演によるクラシック、そして昭和歌謡や最新のJ-POPまで、ジャンルを超えて、というか「渡辺真知子」という1つのジャンルがあるごとく、あらゆる音楽を吸収し、自分のものとして消化しきったまっちゃん。どんな歌でも自分のものにしていった、まさにその当時の脂の乗り切った様子が記録されているのです。
1枚は97年3月、シアター・コクーンで行われた「時の贈り物~時をこえて…今~」からのチョイスで、ジャジーな島健トリオと金原カルテットで繰り広げられ、拍手が鳴りやまなかったという伝説のライブ。パブリックイメージとはまた違ったまっちゃんの一面が感じられる、大人っぽいライブではないかと思います。
そしてもう1枚は、97年10月のよこすか芸術劇場と11月1日の東京厚生年金会館で開かれた20周年記念コンサート「歌祭~歌って歌って恋をして~」。当時のバンドマスター・光田健一がアレンジしたバンドバージョンによる熱演です。
「迷い道」「かもめが翔んだ日」「ブルー」「好きと言って」など、2枚ともに収録されているヒット曲は、異なるアレンジと解釈に傾聴を。違う海の違うかもめが翔んでいますよ。
2枚目は大ホールならでは、まっちゃん大ハッスル、圧巻の代メドレーもオススメですが、やっぱり記念曲にしてタイトル曲になった「歌って 歌って 恋をして」。
これ以来ライブの定番曲となり、スタジオでも何度もレコーディングされておりますが、初演といいますか、初期のときめく感じが最高なのです。シングルにしたら絶対ヒットしたのではないかと今でも思っている1曲です。
今回新たにリマスタリングされ、ブルスペ2でのリリースとなりますから,既発商品を持っている人でも食指が伸びそうな感じもしますが、未聴の方は絶対にこの機会をお見逃しなく!
そして十分堪能した後は、30周年のCD+DVD「 渡辺真知子コンサート/それでも I love you ~横須賀より愛をこめて~ (CD&DVD) 」や、ライブDVD「 グッドエイジャー賞受賞記念 渡辺真知子コンサート'Amor & Smile' Special 」で、ライブだからこそ堪能できるまっちゃんの歌のパワーに触れてください。もちろん、その先はデビュー記念日の国際フォーラムでの生ライブですよ!
(2016.1.29)