シンシア45周年で、一斉配信がついに解禁!
1971年のデビューから数えてちょうど45年目に突入した昨夏、35周年記念時の紙ジャケアルバムBOX「Cynthia Premium(シンシア プレミアム)」がアンコールプレス(こちらで紹介)され、パッケージでの大がかりな新展開はもはやコンマではなくピリオドという感じがしたシンシアこと南沙織さんのリイシュー。
しかしですね、今年は満45周年。ここに来てオリジナル・アルバムほか24タイトルの一斉配信が iTunes や amazon などでスタートいたしました!
対象となったのは、1978年に一時引退するまでのほとんどの音源。
すなわち71年のデビューアルバム「 17才 」(iTunesでは「 17才 - 南 沙織 」)から、ラストアルバムの「 Simplicity 」(iTunesでは「 Simplicity - 南 沙織 」)までの全オリジナルアルバム19タイトルに加え、74年の「 CYNTHIA IN CONCERT 」(iTunesでは「 CYNTHIA IN CONCERT - 南 沙織 」)、77年の「 SAORI ON STAGE 」(iTunesでは「 SAORI ON STAGE - 南 沙織 」)、78年の「 さよならシンシア 」(iTunesでは「 さよならシンシア - 南 沙織 」)というライブアルバム3タイトル、75年にコンパクト盤としてリリースされたクリスマス企画「 シンシアのクリスマス 」(iTunesでは「 シンシアのクリスマス - EP - 南 沙織 」)、そしてハイレゾのみで配信されていたベストの通常配信版「 南沙織シングルコレクション 」(iTunesでは「 南沙織シングルコレクション - 南 沙織 」)です。
シンシアの場合、前述の紙ジャケBOXリリース後の一時期、オリジナルアルバムがmoraで配信されていたこともありましたし、iTunesでソニー音源が解禁された2014年には、市販CD「GOLDEN☆BEST 南沙織コンプリート・シングルコレクション」(こちらで紹介)の配信版「 GOLDEN☆BEST 南沙織コンプリート・シングルコレクション - 南 沙織 」と、オリジナルアナログ・トラックダウン・マスターテープからハイレゾ配信用にリマスタリングされたハイレゾ限定新編集のシングルA面集「南沙織シングルコレクション」が配信されたり、そこまでの飢餓状態はなかったと思うんですが、本格的な配信時代になってからの一斉配信は初めてですので、ファンとしては大いに歓迎したいと思います。
新たな若いファンが増えるきっかけになることに違いありませんからね。
ただ、オリジナルアルバムは前述の紙ジャケBOXで聴けますし、フォトジェニックなシンシアですから、個人的にはまだ買えるパッケージ(CD)の方をオススメしたいところ。
そういう意味では、試聴や好きな曲の試し買いみたいな形で配信を利用して、全部そろえるのはBOXでというスタイルがいいんじゃないかと思います。BOXならシンシア自身のコメントや解説を読むこともできますからね。いずれ近々に完売してしまうでしょうから、
という感じですので、今回の朗報としては、ご本人の意向でBOXに入らなかったライブ盤やコンパクト盤が久々に日の目を見たことに尽きるでしょう。
その筆頭として挙げられるのがライブ盤。
74年のデビュー3周年「CYNTHIA IN CONCERT」は97年にCD選書化、77年のイメチェンコンサート「SAORI ON STAGE」は2005年にオーダーメイドファクトリーでCD化されていましたが、78年の引退コンサートを収めた2枚組み「さよならシンシア」に限っては85年にCD化されたきり。90年代頭には既に廃盤になっていたように思いますので、以外に持ってない人も多かったようなんですよね。
自らの歌手生活を振り返るモノローグ入りで、感動必至のサヨナラコンサートですが、通販BOXでは1枚にまとめたダイジェスト盤だったためか、かえって全編聴きたくなったというファンも結構いらしたように記憶しております。
そして75年のクリスマス商戦で出されたコンパクト盤「シンシアのクリスマス」の4曲。
アイドルから脱皮した時期の発売なもので、落ち着いた歌い方ですが、歌唱力が認められてきた頃のシンシアの歌声が逆にそそられる感じとなっております。
オリジナルリリースから数えて商品として出されるのは、94年に通販限定BOX「シンシア・メモリーズ」で1曲だけ初CD化された後、2000年の30周年記念BOX「CYNTHIA ANTHOLOGY」で全曲がCDになって以来16年ぶりのこと。
30周年BOXを持っていない人には超レア音源ということになりますし、クリスマスはまだまだ先ですけど、リゾート感覚で聴くのもいいかもしれませんね。
というシンシアの一斉配信。個人的にはやっぱりパッケージを推させていただきますけれど、ストリーミング配信の定額制音楽配信サービスでは、既に Apple Music で聴き放題となっていますので、加入されている方はガンガンお楽しみください!
(2016.3.16)
*詳細はスペシャルサイトでご確認ください。