音源発掘で実現! 提供曲を集めた奇跡の新作!
御大が急逝したのは2013年の大晦日。あれからはや2年の月日が経ちましたが、もちろんナイアガラサウンドは永遠。
1周忌のタイミングではオールタイムベスト「Best Always」(こちらで紹介)や「大瀧詠一のジュークボックス(Eiichi Ohtaki's Juke Box)」シリーズが出ましたし、昨年は恒例の3.21リリースとなった12枚組BOX「 NIAGARA CD BOOK II(完全生産限定盤) 」のほかナイアガラ・レーベル設立40周年を記念した「NIAGARA MOON」のアナログ盤「 NIAGARA MOON -40th Anniversary Edition-(完全生産限定盤) [Analog] 」とCD「 NIAGARA MOON -40th Anniversary Edition- 」、さらにはレーベル第1弾リリースとなったシュガー・ベイブの40周年記念盤CD「 SONGS -40th Anniversary Ultimate Edition- 」とアナログ盤「 SONGS -40th Anniversary Edition-(完全生産限定盤) [Analog] 」が発売。
むろんコレクション熱の高いナイアガラフリークの皆さんあってこそ、コンスタントなリイシューが続いておりますが、今年の3.21リリースも決定しました!
なんと、提供曲やプロデュース作品を御大自身が歌ったナンバーを集めた「DEBUT AGAIN」!
まさに奇跡といいますか、32年ぶりのニューアルバムという触れ込みもまんざらではない、ファンにとっては歓喜の発掘音源集。
徹底した完璧主義の御大にとっては納得できてないリリースなのではという向きもあるでしょうが、没後の発掘音原リイシューは大物アーティストなら避けて通れないものですし、コレクターでもあった御大なら問題ないとお思いじゃないでしょうか。むろん私ごときが言うことではありませんけど。
で、気になる内容は、小林旭の「熱き心に」、ラッツ&スター「星空のサーカス」「Tシャツに口紅」、森進一の「冬のリヴィエラ」の英語バージョン「夏のリビエラ」、アン・ルイスのために書いたけど吉田美奈子が初出の「夢で逢えたら(ストリングス・ミックス)」(御大最大のヒット曲かもしれませんね)と名曲が並びますが、ウチ的にはやっぱりアイドル。
松田聖子の「風立ちぬ」をはじめ、薬師丸ひろ子の「探偵物語」と「すこしだけやさしく」、小泉今日子の「快盗ルビイ」、渡辺満里奈の「うれしい予感」と超充実。
「風立ちぬ」がコンサートで歌われたり、「快盗ルビイ」はデュエットバージョンが発売されたり、曲によっては耳にしたことのある方も多いとは思いますが、初公開の御大ソロバージョンがCD音源として一堂に聴けるとなると、やっぱり圧巻。それぞれのファンの方はもちろん、アイドルポップスが好きな方は必聴ですよね。
なお初回生産限定盤「 DEBUT AGAIN<初回生産限定盤> 」は、ボーナスディスクが付いたCD2枚組で三方背仕様。通常盤「 DEBUT AGAIN<通常盤> 」とは税抜きで500円の差なので、ここは初回盤を抑えておくべきでしょうね。
むろん松本隆作品も多いですので、風街フリークの皆さんも必携ですぞ!
(2016.1.7)
*初回限定ボーナスディスクには、1997年、御大が約1カ月にわたり極秘裏に行なった通称「ナイアガラ・リハビリ・セッション」より、ジーン・オースティンの歌でヒットしたポップスのスタンダードナンバー「私の天竺」とエルヴィス・プレスリー作品のカバー音源「陽気に行こうぜ~恋にしびれて(2015 村松2世登場!version)」、植木等「針切じいさんのロケン・ロール」(オリジナルは58年の全米No1ヒット「The Purple People Eater(ロックを踊る宇宙人)」などが収録されます。