ワーナー時代のアルバムを網羅した紙ジャケBOX!
今春、ワーナー時代の全シングルAB面が「あずさ2号 ワーナー・イヤーズ・コンプリート・シングルス」(こちらで紹介)としてCD化され、ファン積年の大願成就となった狩人。
今度はワーナー時代のオリジナルアルバムを網羅した紙ジャケBOX「 狩人 ロイヤル・ボックス 」が登場することになりました!
おいそれとヒット曲を出すことが難しかった70年代に、オリコントップ10ヒットを2曲放ち、紅白にも2回出場した実績を持ち、知名度も高いアーティストですから、この超復刻時代、とっくに出ていてもおかしくはなかったのでしょうけど、兄弟仲も含めイロイロあって解散していたデュオですのでね。
でも、また和解し、再結成後も継続した活動を続けているこのタイミングでなら、ファンも安心して聴けるというものですよね。
さて、BOXの中身はと言いますと、デビュー曲「あずさ2号」と第2弾「コスモス街道」の連続ヒットを受けてリリースされたファースト「狩人FIRST 出逢った人に」(77年10月)から、洋邦の名曲を抜群のハーモニーでカバーした「狩人SECOND メモリアル」(78年5月)、大阪府立体育館出行われたコンサート「Big on Stage」の模様を収録した充実の2枚組ライブ盤「狩人ファースト・ライヴ」(78年11月)、シングル4枚のAB面を入れたベスト盤的な「狩人サード アメリカ橋」(79年3月)、初の海外録音盤となった狩人インUSA「インカ・風の音」(79年8月)、ディスコティックをはじめぐっと洗練されたサウンドにも挑戦した「ビューティフル・エキスプレス -美しき瞬間-」(80年7月)、初期の哀愁旅情を踏襲した路線5周年記念アルバム「宛名のない手紙」(81年9月)、そしてブランクを置いて、八代亜紀らとの競作で久々のヒットとなった「日本海」を含むハーフベスト「日本海 あずさ2号から、そして…今。」(83年11月)の8タイトル計9枚。
さらに、アルバム未収録のシングル曲は、それぞれのボーナストラックとして補完されたコンプリート・コレクションになるそうです。
ちなみに狩人の場合、94年にファーストが、97年にラストからの2枚がワーナーのQ盤・音泉シリーズにラインアップされていましたので、初CD化となるオリアルは5タイトル6枚ですが、初CD化音源が51曲もありますからね。
残念ながら紙ジャケに帯は付いていないようで、歌詞もブックレットへの掲載とのことですが、2015年最新デジタル・リマスターですし、ブックレットには解説やシングル・ディスコグラフィーも掲載されているそうですので、ファン必携の保存版。
ちなみに、通販限定商品となっていますのでご注意ください。
幅広い作風と、それを歌いこなす実力もさることながら、ヒデキやジュリーのカバー曲や南沙織と競作のような形となった「引き潮」、ライブ盤のニュー・ミュージック・メドレーなど、歌謡曲ファンにもオススメの要素がふんだんにありますし、何より都倉俊一先生がピンク・レディーに続いて力を入れた兄弟デュオですので、初期のナンバーには都倉先生お得意のフレーズ二次使用もいっぱいあって、そういう意味でも楽しめそうです。
なお、ワーナーではこのBOXの全音源、すなわち狩人が1977年から1983年に発売したシングル&アルバムの収録曲全106曲のハイレゾを含むデジタル配信も行っているそうですぞ。
(2015.9.3)