岡田有希子セルフカバーを含む40周年特別盤！

　昨年のデビュー記念日から続いている、竹内まりやさんの40周年イヤー記念企画。
 
　手始めに初期RCA時代のアルバムが記念リマスタリング盤として復刻。「BEGINNING」（ こちらで紹介）、「UNIVERSITY STREET」（ こちらで紹介）、「LOVE SONGS」（こちらで紹介）、「MISS M」（ こちらで紹介）、「PORTRAIT」（こちらで紹介）の全5作がリリースされましたが、真打ちともいえるモア・ベスト＆レアリティーズ＆カバーズ「Turntable 」のリリースが発表されました！
 
　3枚組全62曲を収録の予定で、各ディスクはモア・ベスト、レアリティーズ、カバーズという3部構成。かなり充実した内容になるようです。
 
　ちなみに、ディスク1はモア・ベストの「More Expressions」。2008年に出たオールタイムベスト「Expressions」の続編という位置づけで、前作に未収録だったナンバーをオリアルから厳選するとともに、「いのちの歌」など前作以降に出たシングル曲もチョイスされる模様です。
　こういうベストの場合、普通は代表曲は欠かせずいつも同じ選曲になるものですが、さすが達郎＆まりやという感じですネ。
 
　今回のキモと呼べるのがディスク2。「Mariya's Rarities」というサブタイトル通りのレアリティーズで、アイドルに提供した作品のセルフカバーや、オリアル未収録のシングルカップリング曲など、レア音源満載の貴重盤です。
　オリアル未収録だった牧瀬里穂への提供作「ミラクル・ラブ」のセルフカバーなども入るようですが、大きな目玉は、やっぱりコレ！　そう、昨年のデビュー記念日に放送のNHK-FM「今日は一日“竹内まりや”三昧」でも一部がオンエアされた、岡田有希子作品のセルフカバーでしょう。
　世間にまだタブー感が残っていた92年、「Quiet Life 」に突如収録された「ロンサム・シーズン」以外は長らく封印されていましたが、機会あるごとに臆することなくユッコの想い出を語っていたまりやさんならでは。今回は「ファースト・デイト」「恋、はじめまして」「憧れ」と初期作品のセルフカバーがついに音盤化されることのことで、ユッコファンも大喜びでしょう。しかも発売日はユッコの誕生日の前日（いらない情報ですがワタシの誕生日の翌日）ですしね。
　このディスクは2013年の作品集「Mariya's Songbook」とセットで聴きたい感じです。
 
　そしてディスク3は、カバーズ「Premium Covers」。山下達郎のFMラジオ番組「サンデー・ソングブック」の人気コーナー「まりやの課外（クラブ）活動」がCD化されたという感じで、 ルーツであるオールデイズやカンツォーネ、フレンチポップス、ジャズスタンダードなどのカバーを集約。
　さらに今春公開されたディズニー映画「ダンボ」日本版エンドソング「ベイビー・マイン」の英語バージョンも初収録されるほか、達郎さんとのデュエットソングも入るそうです。
　個人的にデビュー時から、ソングライターよりもボーカリストとしての才能が格段に秀でている思っていて、自作品ではないものを歌ってほしいと切望しておりますので、このディスクが一番の楽しみだったりします。
  
　なお、Amazon ではデカジャケ、タワーレコードやhmv ではアナザージャケットステッカー、楽天ブックスではポストカードというように、ショップによって特典が異なるようですのでじっくり吟味してください。
 
　というデビュー40周年のモア・ベスト＆レアリティーズ＆カバーズ。
　ニューミュージックと歌謡曲をはじめ、ジャンルのフュージョン全盛期にデビューしたまりやさんは、アイドル、ボーカリスト、シンガー・ソングライター、職業作家など、さまざまな立ち位置を体験してきた希有なアーティスト。
　ファンの1人として、ブランド保持も大切なことだとは承知しておりますが、もっともっと第一線で、自作にこだわらず、たくさんの素晴らしいうたを歌い続けてほしいと願っております。