カバーシリーズ7作がSHM-CDで再発！

　45周年突入イヤーとあって、このところリイシューや新曲発表と活動が活発になっている昭和50年デビュー組。
　代表格の1人、岩崎宏美さんもオリアルのタワーレコード限定再発（ こちらと こちらなどで紹介）に続き、ロングセラーを続けているカバーアルバム「Dear Friends」シリーズの再発が決定しました！
 
　それが「 Dear Friends(SHM-CD) 」「 Dear Friends II(SHM-CD) 」「 Dear Friends Ⅲ(SHM-CD) 」「 Dear Friends IV(SHM-CD) 」「 Dear Friends V(SHM-CD) 」「 Dear Friends VI さだまさしトリビュート(SHM-CD) 」「 Dear Friends VII 阿久悠トリビュート(SHM-CD) 」の一挙7タイトル。全曲リマスタリング＋SHM-CDによる高音質盤なのに、プライスオフ。しかも、各ディスクにボーナストラックとしてライブ音源が収録されるというサービスぶりです。
 
　J-POPの名曲を中心に歌したカバーアルバム「Dear Friends」シリーズといえば、2003年からスタートしたヒロリンのライフワーク。子どもの頃から大好きだったうたや、デビューしてからお気に入りになったうた、想い出のうたなど自身のセレクトと、ファンからのリクエストで選曲した好企画で、妹の岩崎ヨシリンとの恒例のデュエットをはじめ、小坂明子、大江千里、伊勢正三、大野真澄、バリー・マニロウ、スターダスト・レビューら毎回豪華なゲスト諸氏の参加も話題となりました。
 
　ブックレットに記されたそれぞれの曲へのコメントも併せ、岩崎宏美のプロ歌手としての実力と才能をあらためて感じられるシリーズで、2010年には日本レコード大賞企画賞にも輝いたことを覚えている人も多いことでしょう。
　2011年にはライブツアー（DVD「Dear Friends Special with Strings 岩崎宏美コンサート～虹～Singer～ 」として発売）も行われ、近作2作は、さだまさし、阿久悠という歌手ヒロリンに大きな影響を与えた人物の作品に特化するなど、内容的にも進化を続けています。
 
　また、アコースティックで豊かなサウンド作りを信条としているシリーズゆえに、パートⅠとⅡは2004年にDVDオーディオでリリースされたほか、2017年にはアナログ盤（「 Dear Friends [Analog] 」「 Dear FriendsII [Analog] 」）でも発売。
　さらにデビュー35周年を迎えた2010年には第5弾のリリースに合わせ、特典DVDも付いたBOX「Dear Friends BOX」（今回、amazon限定でシリーズ７作をコンプリートした「 【Amazon.co.jp限定】Dear Friends Box 2019 Remasterd 」としてリニューアル発売決定！）というスタイルではありましたが、SHM-CD化もされております。
 
　ということで、買い替え買い増しで既にBOXを入手した人には、SMH-CD化されていない近作2作で十分かな…と思いきや、それぞれにライブ音源1曲、それもすべて初CD化となる音源がボートラ収録されるということですから、やはり要チェックです。
 
　ちなみに各ディスクのボートラは、Ⅰが「君と歩いた青春」（風／太田裕美）、Ⅱが「早春の港」（南沙織）、Ⅲが「青春の影」（チューリップ）、Ⅳが「明日」（平原綾香）、Ⅴが「黄昏のビギン」（水原弘／ちあきなおみ）、Ⅵが「いのちの理由」（さだまさし）、Ⅶが「時の過ぎゆくままに」（沢田研二）とのこと。
　うーむ。いずれもDVDで音源が聴けるとしても、コアなファンにとってはやっぱり買い替え買い増し必至の再発でしょうね。
 
　ともあれ、現役バリバリのヒロリンですから、デビュー45周年の企画はいろいろ出てくるはず。それまでは、これら旧譜を聴き直しながら楽しみに待ちたいものですね。