J-WAVE30周年、看板番組の記念コンピ盤！

　日本でシャレオツなFMレディオといえば、やっぱりJ-WAVE。
　今では全国のコミュニティFMやCATVでも聴けるようになったので、かつての首都圏エリアしか聴けないあこがれの存在というイメージはなくなりましたが、我々世代にとってはドライブデートなど、とりあえず81.3にチューニングを合わせとけば安心だというセオリーが刷り込まれていますし、クリスマスやバレンタインなどのイベントも相まって、やっぱり特別なFM局です。
 
　そんなJ-WAVEにとって、今年は開局30周年という記念すべきアニバーサリーイヤー。開局記念日にあたる10月1日からの8日間は記念イベント「J-WAVE 30th ANNIVERSARY FESTIVAL ～ TOKYO SOUND EXPERIENCE」が社屋のある六本木ヒルズで大々的に開催されるそうですが、これに先駆け、開局以来続く人気プログラム「SAISON CARD TOKIO HOT 100」放送開始30年を記念したコンピレーションアルバム2タイトル「 J-WAVE TOKIO HOT 100 30th ANNIVERSARY HITS　-J-POP EDITION 」「 J-WAVE TOKIO HOT 100 30th Anniversary Hits -洋楽 Edition- 」がリリースされることになりました！
 
　この番組は毎週日曜日13時から、おなじみクリス・ペプラー氏をナビゲーターに、J-WAVEが世界のミュージックシーンから厳選した最強ヒット100曲をカウントダウンするというもの。
　世間から一歩先んじたヒットチューンや、これからジワジワと来るナンバーがテンコ盛りですが、言い換えればJ-WAVEで毎週オンエアされたナンバーをダイジェストに紹介している感じで、まさに看板番組なんですよね。
　ヘヴィロテ大プッシュされるナンバーもJ-WAVEならではの審美眼に基づいたセレクトですし、一般のチャートとは一味も二味も違うランキングにつき、特にJ-POPのニューアーティストにとっては登竜門というか、このランキングの上位に行くことが大きなステイタスになっていた節もあります。
 
　今回の企画では、洋楽とJ-POPの2タイトルに分けられ、J-WAVEが開局した1988年から現在まで、30年間の代表的な楽曲をまんべんなく収録するという内容。
　ここでオススメする「 J-WAVE TOKIO HOT 100 30th ANNIVERSARY HITS　-J-POP EDITION 」は、開局した88年の久保田利伸「Dance If You Want It」から2016年の三浦大知「Cry ＆ Fight」までの30曲。
　フリッパーズ･ギター「恋とマシンガン - Young, Alive, in Love -」、佐野元春「約束の橋」、米米CLUB「君がいるだけで」、今井美樹「Miss You」、ドリームズ・カム・トゥルー「サンキュ.」、MISIA「陽のあたる場所」、元ちとせ「ワダツミの木」、Bonnie Pink「A Perfect Sky」、木村カエラ「Snowdome」、キマグレン「LIFE」、いきものがかり「ありがとう」などなど、全国区アーティストの大ヒット曲中心なので、とっつきにくい印象は皆無ですが、随所にJ-WAVEらしさも満載です。
 
　さらにユニコーン、平井堅らずっと今回30th ANNIVERSARY SONGを歌うアーティストも思い入れたっぷりに入っていますし、上々颱風「愛より青い海」、UA「情熱」、電気グルーヴ「Shangri-La」、スガシカオ「AFFAIR」、「アイ」秦基博など、J-WAVEがプッシュしたことも大きかったヒット曲もしっかりチョイスされています。
　中にはアーティストの意向でこの選曲になった！とおぼしきナンバーも見え隠れしておりますので、そのへんを推理するのも一興ですぞ。
 
　ともあれ、J-WAVE30年の歴史が詰まった記念CD。リスナーにとっては、公募で決まったというジャケットデザインも含め記念としてぜひとも必携しておきたいパッケージですね。