50周年記念でついにバラ売り、続編も発売決定!
昭和36年の放送開始から数えて、今年で50周年を迎えたNHK「みんなのうた」。
先ごろもNHK総合の「クローズアップ現代」で50年の歩みと世相との関係を考察した番組が放映されたり、従来に増していろんな名曲が再放送されたり、あらためて振り返る機会が多くなっています。
満50才となった4月にはレコード会社5社の合同企画として、オリジナル歌手による音源200曲を集めた記念アルバム「NHKみんなのうた 50 アニバーサリー・ベスト」(こちらで紹介)がリリースされ花を添えましたが、あの番組はやっぱりテレビで親しんだ世代がほとんどでしょうから、やっぱり映像付きが一番という声が多いんですよね。
もちろん映像とともに楽しめるDVDも出ていますし、先の記念CDと同時期に168曲を年代別に厳選した12枚組BOX「 NHK みんなのうた [DVD] 」もリリースされましたが、アレは実は2004年にユーキャンで通販限定として販売された商品のリニューアル再発版。収録内容は一部の曲目差し替えだけで原則は同じ、すなわち2002年放送分までのチョイスであり、50周年記念商品ではなかったのです。
で、今回それを補完するように、1997年から2011年までの65曲を厳選し、特典として近年発見された1970年代前後の楽曲も収録するという5枚のDVD(計75曲)が発売決定。
この時代はJ-POPのアーティストの起用がより目立ってきた時代ですから、みんなのうたのファンだけでなく、音楽ファン待望と言えそうですが、今回は5枚組のBOX「 NHK みんなのうた DVD-BOXII [DVD] 」だけでなく、「 NHK みんなのうた 1997~1999 [DVD] 」「 NHK みんなのうた 2000~2002 [DVD] 」「 NHK みんなのうた 2003~2005 [DVD] 」「 NHK みんなのうた 2006~2008 [DVD] 」「 NHK みんなのうた 2009~2011 [DVD] 」と好きな年代だけバラでも買えるというウレシイリリースとなっています。
また、今回のDVD-BOXは前回同様ユーキャンからも販売されることが決定していますが、なんと通販限定の「 "特別版 NHKDVD みんなのうた 1997-2011 DVD全5枚 」になるのだとか。通常版とは異なり、別冊の特製歌詞集や特製収納ボックスなど、うれしい特典などもついた“特別版"となる上、ユーキャン通販ショップでは定価の10%OFFで買えるそうです。
コレは悩ましい選択、というか、みんなのうたフリークにとっては、どっちも押さえたくなる仕様ですよね。
特典の楽曲についても、あのアーティストのあのうたになればいいな、などと期待は高まるばかりです。
と、ここまでの展開だけでも、さすが50周年!という感じがしますが、まだまだ驚くなかれ。今回の続編リリースを機に、件の12枚組BOXも待望の単品売りが実現するというのです!
みんなのうたファンのみならず、昭和歌謡の人気の歌姫のファンの皆さんなど、大喜びなさるんじゃないでしょうか。
中にはヒロリンの「走馬燈」など、アーティスト自身の記念BOXの特典DVDで見られたものもありますが、弘田三枝子、中尾ミエ、日吉ミミ、北原ミレイ、研ナオコなどなど、大半はBOXを買わなければ見られなかった貴重映像ばかりですからね。
個人的にオススメしたいのは、いわくつき映像修正となったキョージュ編曲の「コンピューターおばあちゃん」(酒井司優子)で幕を開ける78〜81年の「 NHK みんなのうた 第7集 [DVD] 」。
ニューミュージック全盛時代にふさわしく、尾崎亜美「キャンディの夢」、竹内まりや「アップル・パップル・プリンセス」、ご本人本人出演の財津和夫「切手のないおくりもの」とNM系アーティストの名曲がテンコ盛りです。そして原田潤「ヒロミ」も入っております。
それと、谷山浩子の「まっくら森の歌」「恋するニワトリ」、戸川純の「ラジャ・マハラジャー」を収録した1984年~1986年の「 NHK みんなのうた 第9集 [DVD] 」でしょうか。こちらには、榊原郁恵「しあわせのうた」、森昌子「海へ来て」とホリプロのアイドルも。
そして太田裕美ファン必携なのが、1993年~1998年「 NHK みんなのうた 第11集 [DVD] 」と1997年~2002年の「 NHK みんなのうた 第12集 [DVD] 」。
それぞれ「僕は君の涙」「パパとあなたの影ぼうし」という泣ける名曲が、美しいアニメーションとともに楽しめます。
というウレシイバラ売りですが、既発のBOXを無理をなさって買われた方の中には、口惜しさを感じてしまう人も多そう。確かに気持ちは分かりますが、今回みんなの手に渡りやすい状況になるワケですし、それこそがホントの「みんなのうた」というものでしょうから、一緒に喜びあえたらどんなにいいかと思います。
(2011.8.3)