岡村ちゃん復活&25周年、紙ジャケ&ブルスペ復刻!
今年の8月に約7年ぶりとなるアルバム、それも「 エチケット(パープルジャケット) 」「 エチケット(ピンクジャケット) 」というセルフカバー盤2枚をリリース。ツアーも大成功を収め、完全復活を果たした岡村ちゃんこと岡村靖幸。
イケナイコトを何度もしちゃったことへの批判と復帰への問題視を続けている人もいますが、きちんとおつとめを終え、晴れて年季が明けたわけですから、社会復帰を迎え入れ、また応援したいところであります。何より、あの才能にあらためて敬服しつつ。
岡村ちゃんといえば、我々世代にはやっぱりEPIC、小坂洋二ファミリー。大江千里、TMネットワーク、渡辺美里らとともに全盛期のEPICを彩った1人です。
個人的には千里美里の兄妹ファンでしたが、かつてEPICのメンバーズ組織・BEEの会員だった身上にとっては、岡村ちゃんも青春のとなりで輝いていたアーティストに違いありません。
天才として崇拝しているファンが多い一方、プリンスばりのエロティックで妖しいパフォーマンスが目立ってしまったり、度肝を抜くタイトルやジャケットが多かったりしたせいか、ファン以外にはキッチュな印象がある岡村ちゃん。
しかし、デビュー前から作家としての活動が目立っていたことで分かる通り、その音楽性はとてもポピュラリティが高く、むしろキャッチーなのです。
「GROWIN' UP」や「Long Night」など、みさっちゃんの初期の名曲群で知らず知らずのうちに岡村ちゃんの音楽に触れ、感銘を受けていたという人は相当数いるはずですよね。
かくいうワタシも数多あるみさっちゃんの名曲の中でも、「My Revolution」のカップリングだった「みつめていたい(Restin' In Your Room)」や、No.1ヒット「虹をみたかい」などの岡村ちゃんソングは、今もってベスト3に入るほど大好きだったりします。
そんな岡村ちゃんですが、実は来年でデビュー25周年。
今回の復活というグッドなタイミングもありますし、EPICレーベル在籍時に発表したアルバム、すなわち「 yellow 」「 DATE 」「 靖幸 」「 早熟 」「 家庭教師 」「 禁じられた生きがい 」の6タイトルが再発売されることになりました。
オリジナルアルバムの5作品は2008年に紙ジャケット化が予定されていながら直前で発売中止になっていましたし、当然のごとく旧盤も長らく市場から消えてしまっていただけに、感慨もひとしお。
しかも今回は紙ジャケット(初回限定仕様)の上、高音質のBlu-spec CDになるということですから、旧盤や全集を持っている人でも入手したい感じです。
個人的に最もオススメしたいのは、やっぱりサードの「靖幸」。ほぼセルフで制作、オリコンベスト10入りを果たしたブレイクアルバムですが、CMソングにもなったヘポタイヤーなヒットシングル「だいすき」をはじめ、みんながだいすきなシンガー・ソングライター・ダンサー・岡村ちゃんの世界が広がっています。
あとは名曲「カルアミルク」や、「どぉなっちゃってんだよ」「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」の入った次作の「家庭教師」あたりという感じですが、岡村ちゃん初体験ならば90年のベストアルバム「早熟」からどうぞ。
そういえば、前回の紙ジャケ化が中止された際、魅惑の全集「岡村ちゃん大百科」のダイジェスト盤も発売中止になってしまいましたが、アレがなんとか復活しないものでしょうか。
なお、今回の再発を記念して「岡村靖幸アルバム・ライナー・ノーツ原稿募集」企画(詳しくはこちら)が立ち上がっています。優秀なライナーノーツはCDのブックレットに掲載されるほか、副賞としてサイン入り特製楯がもらえるとか。
審査員には小坂さんも加わるとのことなので、我をと思わん岡村ちゃんファンはぜひ応募してみては。
(2011.11.29)