グッズ感覚の新ベスト! 80's聖子の2013年カレンダー
2012年も話題がいっぱいだった松田聖子ですが、下半期も活発。プライベートではコンサートツアー中に再々婚を発表し、お仕事の面でもますます幅を広げ、ジャズにも挑戦。
ボブ・ジェームス、リー・リトナー、ハーヴィ・メイソン、ネーザン・イーストという大御所たちによるフォープレイのニューアルバム「 エスプリ・ド・フォー 」にゲストボーカルとして参加し、来月のジャズフェス「東京JAZZ 2012」ではジャズボーカリストとしてステージにも立つなど、50の声を聞いてもなお貪欲な姿勢はホント脱帽ものです。
聖子世代にとっては、さまざまな面において希望を与える存在であり続けていますから、やはり史上最高のアイドルであり、超一流のスターであることを実感します。
旧譜の方も、移籍・移管によるソニー発のベストや復刻が目白押し。昨年末からロングセラーを続ける80年代ベスト(こちらで紹介)の後押しを受け、初期のオリアルでかジャケ復刻(第1弾、第2弾、第3弾)やカラオケなど、黄金のCBS・ソニー時代の企画が続き、怒濤の上半期のとどめは内容充実の旅うたコンセプトベスト(こちらで紹介)によって刺されたのでした。
そして恒例の年末商戦。
ソニーから移籍直後の2009年はクリスマスベスト、一昨年はB面コレクション第2弾、そしてソニー内移管後の昨年は80年代ベストと続いてきましたが、今年はなんとカレンダーベストとなる「 Calendar 」!
今回も音質向上、Blu-Spec CD仕様でのリリースです。
そのものズバリのタイトルにして、貴重な聖子の写真が満載、2013年オールカラー卓上カレンダー封入という、グッズとしてもファン心理をくすぐるモノに仕上がりそう。
市販のアイドルグッズでも卓上カレンダーだと1000円は下らないでしょうから、グッズ感覚でとらえるとお買い得といえるかもしれません。
とはいえ、あくまでCDですから内容も気になるところ。しかし心配ご無用、聖子は季節感を意識したCBS・ソニーのアイドルですから、このコンセプトに合致するナンバーは無尽蔵です。
収録曲は、まず1月が「ハートのイアリング」、2月「真冬の恋人たち」(アルバム「Candy」より)と「少しずつ春」(シングル「チェリーブラッサム」カップリング)、3月「制服」(シングル「赤いスイートピー」カップリング)、4月は「赤いスイートピー」と「四月のラブレター」(アルバム「Candy」より)、5月「Rock'n Rouge」、6月は「Rainbow~六月生まれ~」(シングル「裸足の季節」カップリング)。7月「夏の扉」、8月は「小麦色のマーメイド」と「ピーチ・シャーベット」(アルバム「ユートピア」より)、「TRUE LOVE~そっとくちづけて」(シングル「青い珊瑚礁」カップリング)、9月「ピンクのモーツァルト」と「九月の夕暮れ」(アルバム「SQUALL」より)、10月「風は秋色」、11月「風立ちぬ」、そして12月が「December Morning」(アルバム「風立ちぬ」より)と「Pearl-White Eve」の全18曲となっています。
ファッションと同じく、流行歌の場合も季節先取りが鉄則ですので、リリース時にリアルタイムで聴いてきたファンとしては、どうしても微妙なズレを感じてしまいがちですが、こうもまあいい曲ばかりだと気にならなくなるから不思議。
シングルA面曲が過半数も占めていたり、アルバム曲もおなじみの有名どころばかりなのに、この構成だと、また違った味わいが楽しめそうですよね。そのへんの醍醐味は、旅うたベストを聴いた方なら、きっとお分かりでしょう。
というカレンダーベスト。特別仕様なので当然完全生産限定盤となっていますし、カレンダーという特典の性格上、生産調整もきめ細かいように思いますから、入手したい方はぜひお早めに。
今回はグッズ感覚でコアファン向けかもしれませんが、今の聖子ちゃんに今後の音楽の方向性を検討していただくためにも、かつてファンだった方たちに手にとってもらえればいいなと思います。まさに民意という意味で…。
(2012.8.25)