ジュリー黄金期の名ベストがお得なセットで限定発売!
今年も自身のレーベルからの新曲リリースに加え、全国ツアー、トークショーに音楽劇と、往年並みの活動を見せるジュリー。
昨年からのライブツアー「沢田研二 LIVE2011-2012」には、40年ぶりとなるあのピーをはじめ、タイガースのメンバーが参加。今年1月楽日の武道館には闘病中のシローも登場するなど、往年のファンを喜ばせたことは記憶に新しいところです。
旧譜の面でも昨年末待望のDVD-BOX「沢田研二 in 夜のヒットスタジオ」(こちらで紹介)がついにリリース。高額ながらオリコンDVDチャートで56位をマークし、さすがの人気を証明しました。
CDの面では、2009年にSHM-CDで廉価再発された「沢田研二 A面コレクション」(こちらで紹介)がオリコン73位を記録するほどの定番ベストとなっていますが、このほど、LP時代からの名ベスト「ロイヤルストレートフラッシュ」シリーズ3枚が1組にまとめられ、お得なBOX「 ロイヤル・ストレート・フラッシュ 1 2 3 」として3000セット限定発売されることになりました。
「ロイヤルストレートフラッシュ」シリーズといえば、そもそも79年にスタートし、81年にパート2、83年に総集編のパート3が出たジュリーのオフィシャルベスト。何度もCD化されていますし、CD時代になってからは2枚組×2タイトルの新シリーズが出たり、ファンでなくともおなじみのベストアルバムだと思います。
近年でも2005年にデジタルリマスターの上一挙復刻され、 3枚それぞれ49位、73位、79位とオリコンTOP100入りを軽々果たすほど、メディアは変わってもロングセラーであり続けるアルバムとしても認知されていますよね。
同じポリドール時代でも「A面コレクション」と比較してしまうと、ヒット曲がかなり欠落していますし、シリーズの中でのダブリもありますが、そういうことで単純に比較できないのがオフィシャルベストの強み。
撮り下ろされたジャケットをはじめとするアートワークは比べものになりませんし、選曲だって選び抜かれたものといえそうです。
また、このシリーズはオリジナルがアナログレコードでありますし、愛着を感じる復刻盤という観点から見ても、こちらに軍配を上げるファンは多いかもしれません。
やっぱり圧巻は1で、「カサブランカ・ダンディ」「ダーリング」「サムライ」「憎みきれないろくでなし」「 勝手にしやがれ」…阿久悠+大野克夫コンビを中心に、ジュリー黄金期の70年代後半を彩った1等賞ナンバーやソロ初期の大ヒット曲がズラリ。CMソングの人気曲「あなたに今夜はワインをふりかけ」も入っているなど、ベスト中のベストとして燦然と輝いていますよね。
続く2は、1以降のシングル、すなわち妖艶さを極める「OH!ギャル」からパラシュートの「TOKIO」を経て、タイトルもパフォーマンスも衝撃的だった「ス・ト・リ・ッ・パー」までにプラスして(なぜかパッとしなかったけど「ロンリーウルフ」はホントに名曲!)、ユーミン+加瀬邦彦の「ウィンクでさよなら」や、小谷夏(久世光彦)とご本人の共作「コバルトの季節の中で」といった過去のヒット曲を収録。
そして総集編の3は、スパンコールと三つ編みの「麗人」、インディアンの「お前にチェックイン」、メイクが濃くなり衣装から顔が浮かび上がる「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」などの最新ヒットが中心。1と2からもそれぞれ2曲が収録されてるのに、通して聴いてもダブリが気にならないほどです。
と、スーパースターだったジュリーのヒットコレクションという流れを追うならピッタリの内容(ポリドールコンプリートを求める人なら「A面コレクション」の方をどうぞ)ですが、何よりウレシイのがプライス。
先の復刻では単価2000円だったのが、今回はぐっとお安く1500円となり、セットで4500円也。コレなら納得でしょう。ツアーの即売所なんかでも買いやすくて、飛ぶように売れそうですね。
(2012.4.12)