通販&受注生産による、初期8作のリマスタリングBOX
この秋も大量の旧譜リリース、欲しいCDリストの中で目下迷っているのが、みゆきサンの初期アルバムリマスタリングBOX。
工藤静香BOXの項でチラリと書いたところ、ご存じでなかった方からお問い合わせをいただきましたが、アレはファンクラブ限定受付の情報で、ワタシもみゆきFC・なみふく会員から教えてもらったため満足なお答えができず失礼しておりました。
が、このほど一般受付がスタートしたそうで、お詫びの意味も込めここでご紹介させていただこうと思います。
ヤマハの通販限定で完全受注生産、しかもリマスタリングとなるHQCD8枚組BOX「中島みゆきBOX 私の声が聞こえますか~臨月」でございます。
ファーストアルバムから順に8枚、「私の声が聞こえますか」「みんな去ってしまった」「あ・り・が・と・う」「愛していると云ってくれ」「親愛なる者へ」「おかえりなさい」「生きていてもいいですか」 「臨月」 というラインアップで、リマスタリングされたマスターテープの音がより忠実に再現されるよう高音質CDであるHQCD。
さらに豪華BOXに収納、封入特典としてそれぞれのアルバム発表当時の中島みゆき未発表 写真を載せた100ページ歌詞集が付いてくるとのことです。
みゆきサンのBOXというと、ポニーキャニオンから通販限定で10枚ずつのセット「 中島みゆき 1976~1983 」「 中島みゆき 1984~1992 」「 中島みゆき 1993~2002 」が出ていますし、2008年には35タイトルが紙ジャケ再発(こちらで紹介)されています。
しかし、これらはリマスタリングされていない音源であり、初めて聴くのならともかく、ファンの皆さんからは既にCDを持っていて新しく買い換えたりするには意味のないシロモノだと言われていたのです。
そういう意味でも、今回のBOXこそまさに待望、買い換えやコレクションにぴったりといえるBOX。多くのみゆきファンが喜び勇んで予約なさっているんじゃないでしょうか。少なくともなみふく会員の皆さんは、FC会員だけの特別仕様になることもあるので、かなりの高率でお求めになるのではという気がしております。
といっても、みゆきサンの場合、旧譜のリマスタリングが進んでいなかったワケではなく、実は1枚94,500円という超高額なクリスタル・ディスクとして続々リリースされておりまして、初期のものも76年のファーストアルバム 「私の声が聞こえますか」から81年の8作目「臨月」までのアルバムがクリスタル・ディスク化済みだったのです。
しかし、いくら超高音質とはいえ、1枚10万円弱という価格は、庶民にとっては夢のまた夢。お金に糸目をつけない富裕層か、究極の信者さんしか手が出ない感じがしますが、ワタシなんぞ指をくわえ、灯りの暖かにともったにぎやかな窓をひとつずつのぞくエレーンのような気分になったりして…。
であるからして、今回のHQCD-BOXに食指が伸びているというワケなのです。こちらも8枚で3万弱と市販のHQCDに比べてかなり割高ではありますが、リマスタリングはクリスタル・ディスクと同じですからね。
個人的には、初期のみゆきサンのLPはホントによく聴いてきましたので、今回の8枚にはとても愛着があります。
この時代あたりまでは、一般的にネクラフォークの象徴といいますか、怨み、妬み、嫉み、僻みの権化みたいなパブリックイメージがありましたけど、実際は牧歌的で骨太なロックテイストが根底にあり、カントリーやブルースを下敷きにしたナンバーも多数ですし、何よりシンプルな佳曲があふれていますので、未聴の方はぜひこの機会にお求めになってみては。
なお、商品の到着は注文が完了した月の翌々月25日頃だそうで、9月中に頼めば11月25日頃に届くというわけですね。
ちなみに今月でデビュー37周年を数えるみゆきサン。もちろん現役バリバリですし、来月には日テレの新ドラマ主題歌となる43枚目のシングル「 恩知らず 」と、39枚目のオリジナルアルバム「 常夜灯 」をリリース(プレゼントが当たるW購入キャンペーンも実施するとか!)。
さらに映画企画「歌姫劇場版」のプレミアム上映や、2年ぶりのコンサートツアー「縁会2012~3」もスタートするなど、相変わらず精力的な活動を続けていますので、こちらとしても精力的に応援させていただくことにいたしましょう。
(2012.9.4)