80〜90年代のTMシングルコレクション3枚組!
先月、幕張メッセで開かれた東日本大震災復興支援チャリティコンサート「ALL THAT LOVE-give&give-」では、どうしてもプリプリの再結成が目立っておりましたが、米米CLUBやTM NETWORKに感動したという人も少なくはないでしょう。
特に大復活ののろしを上げたTMは4年ぶりの活動再開で、セットリストも涙ちょちょ切れ、往年のヒット曲がズラリ。小室さんもお元気そうでしたし、久々に見たウツの相変わらずカッコよかったこと。
今月24、25日には武道館ライブも控えておりますし、なんとコレに合わせ約5年ぶりとなるニューシングル「 I am 」を発売。
さらに小室御大関連ではカバー&リミックスアルバム「 Digitalian is remixing 」や、初公認のボーカロイドアルバム「 小室哲哉 meets VOCALOID 」なんかも発売、木根さんもソロデビュー20周年を記念したベストアルバムを続発するなど、 巷ではTM周辺が大盛り上がりの様子です。
新曲はavexからのリリースでコレはコレで応援したいところですが、我々にとってのTMといえば、やっぱりEPIC・小坂洋二ファミリー。
そんなワケで、このタイミングでEPIC全盛期のシングルベスト「 TM NETWORK ORIGINAL SINGLES 1984-1999 」のリリースも決定いたしました!
ベストやシングルコレクションは何度も出ているTMですが、今回はさらに進化。コレはかつてTMのファンだった人もぜひ押さえておきたいお徳用、内容もプライスも充実したものとなっています。
予定では、デビューした1984年から1999年までのシングル、すなわちデビューシングルの「金曜日のライオン/クロコダイル・ラップ(Get Away)」から活動休止を経て再始動した「Happiness×3 Loneliness×3/80's」まで、12インチを含むA面すべてと、インストやミックス違いを除きカップリングに収められたオリジナル作品が全3枚組というボリュームで網羅されるそうです。
昔からシングルカットの王様といえるほど、リカットの多かったEPICですから、TMもアイドル並みのローテーションでしたよね。
今回、デビューのきっかけとなった「1974 (16光年の訪問者)」、「DRAGON THE FESTIVAL」「YOUR SONG」「Come on Let’s Dance」という一連の12インチ、ライブではファンとの掛け合いが楽しかった「All-Right All-Night」、永遠の名曲「Self Control (方舟に曳かれて)」、そして「シティハンター」主題歌にしてブレイクソング「Get Wild」などなど、特に初期のシングルが漏れることなく順を追ってきちんと聴けるというのが何よりウレシイ。
正直、TMNと改名後の作品に愛着はありませんでしたが、今回こういう形で聞き直すと、新たな発見もありそうです。
もちろん最新リマスターで、高品質のBlu-spec CD。コレなら、これまでのベストはうっちゃってもコレクションするにふさわしい内容といえるでしょう。
個人的なコトですが、CD導入がかなり遅かったワタシにとって、87年春に初めて買ったCDがシンシアのベストとTMの「Self Control」というアルバム。なので特別なアーティストであることに間違いないのですが、その出会いは、もっと前の84年。EPIC・ソニーが主催して各地のレコード店を巻き込んで開いてた「BEE」という会員制のレコード新譜試聴会&ビデオコンサートでした。
元々は消息不明になった河合夕子さんの情報が得られるのではないかという思いがあったのと、大江千里クンが好きだったから入会したのであり、そこで大プッシュされたTMを見てもその時はさほどときめくことはなかったのですね。
印象に残っているのは、アー写のてっちゃんもウツも、ビックリするほどの美貌の持ち主(なぜか木根さんは写ってなかった…)だったということと、YMOチルドレンみたいな感じだなあと思ったことぐらい。
確かTMは1stを出したばかりで、ワタシにとっては千里クンの曲に参加してるバックミュージシャン的な位置づけでしたし、ステッカーやら、ポスターやら、バッジやら、いろんな販促グッズをいただいたんですが、大してありがたがらない不届き者だったのです。
しかし、みさっちゃんのアルバムをきっかけにコムロファンとなり、「Self Control(方舟に曳かれて)」で一気にKO。小室みつ子さんの詞と、コムロサウンドの融合はとにかく10代のハートにグサッと来て、いろんな意味で泣かされましたねえ。
その後はコンサートにも何度も出かけ、ウツとファンの“ALL RIGHT?”の掛け合いを楽しんだり、踊りまくりましたっけ…。
と、TMをはじめ、EPICのアーティストたちに彩られ、励まされていた青春時代がリアルによみがえってきそうなTMのシングルコレクション。特に初期の作品群を一気に聴けるのが楽しみだし、Blu-spec CDなのでよりダイナミックに再現されることにも期待してしまいます。
むろん、90年代に世間を席巻するコムロさんの若き才能もたっぷり堪能できると思いますし、90年代が青春だという人もぜひコレクションに加えてみては。
なお、これと同じ曲順で同じ楽曲のカラオケを収録、TM初のオリカラ集「 TM NETWORK ORIGINAL SINGLE BACK TRACKS 1984-1999 」も同時発売されるそうです!
ああ、今手持ちのTMを聴いてたら、あらためてコムロサウンドの脳内麻薬的な魅力に参ってきてしまいました。昨年avexから通販限定で出たコムロ作品集BOX「 TK BOX 〜TETSUYA KOMURO HIT HISTORY〜 」も欲しくなってきちゃった…。
(2012.4.10)