気分をパワーアップして、ロンドン五輪も応援!
開催まで1カ月を切ったロンドンオリンピック。明石のタコの予想では日本は25個のメダルを獲得という何とも平和なニュースが流れる中、JOCは金メダル数15個以上で世界5位を目標にしているとか。
でも、日本を背負って戦う代表アスリートの皆さんの頑張ってる姿を見るだけでパワーをもらえる気がしますから、結果はさておきテレビでの観戦を楽しみにしている次第です。
不穏な流れや悲しい出来事も続いて、何かと重苦しくムードのニッポンを、すっきり爽やかな気分で包んでもらえることを期待して。
さて、そんな意味でも、このコンピ盤を聴いてハツラツにいきましょうか! 手前ミソではありますが、来週発売となります「 元気が出るうた 」!
文字通り、気持ちがパワーアップして元気になれるうたを、80年代~90年代のロックポップスを中心にピックアップ。
渡辺美里「My Revolution」、LINDBERG「今すぐKiss Me」、ZOO「Choo Choo TRAIN」、岡本真夜「TOMORROW」などパワーソングの定番曲から、ソウルオリンピックの時に大ヒットした浜田麻里「Heart and Soul」、岡村孝子が歌った94年のアジア大会のNHK中継のイメージソング「ヒロイン~あの日の涙を忘れない~」という過去のオリンピック中継やスポーツ大会のテーマソングまで、元気と勇気がわいてくる17曲がチョイスされています。
佐野元春「約束の橋」、布袋寅泰「スリル」のシブめや、奥田民生「愛のために」やPUFFY「これが私の生きる道」などのユルめもいいですが、あらためて見直したのが、大事MANブラザーズバンド「それが大事」とハウンド・ドッグ「ff(フォルティシモ)」、そして再評価が高まっているKANの「愛は勝つ」。
ヒットした当時は大感動してよく聴いていたのに、時代が進むにつれ敬遠するようになってたうたたちですが、今回、素直にそのよさを再確認したりして。それはやっぱり震災以降、物の見方や感じ方だけでなく、気持ちや考え方までが確かに変わったせいだと思います。
ほかにもTM熱が再燃していることもあってTRF「survival dAnce ~no no cry more~」でTKの魅力も再発見しましたけど、これだから流行歌って面白いんですよね。
昔読んだ本を読み返すときもそうですが、その時々によって当時は思いもしなかったことを見つけたり、隠された意味に気づいたり、また新たな解釈が生まれたり…。しかもヒット曲なら、それをいろんな人たちと分かちあえるんですもん。
一般の人が全然知らないレア曲を同好の士たちとひっそり楽しむのもオツなものですが、同時代をともに生きてきた多くの人々と懐かしいヒット曲を共有するのもとっても素敵なこと。
特にコレに入っている曲がヒットしていた当時は、CDシングルが売れに売れたカラオケブーム全盛期。ダブルミリオンを含むミリオンヒットが7曲も入っていることが証明しているように、うたがみんなのもので、好きなうたはパッケージを買うのが当たり前だったあの頃です。
会話の糸口にすれば、さほど親しくなかった人と仲良くなれるきっかけになるかもしれませんし、今ではCDに見向きもしなかったり、手近な動画サイトですませたりしている人に、パッケージをガンガン買っていた頃を思い出してもらうことにもなるかも。そうして彼らが音楽市場に復帰してもらえれば、風が吹けば桶屋が方式で、マニアにだって恩恵が回ってくるというものです。
そんな打算はさておき、我々世代にとってこういう一連のパワーソングは一服の清涼剤であることには間違いありません。日々憤ったり、やるせなくなって萎えたりしまう今の時代。気持ちをパワーアップさせ、元気になるのはなかなか骨の折れることのように思えますが、実はCDで1枚できちゃったりして。
今年の夏は気持ちの奮い立つオリンピックもあることだし、そのことを思い出す人が1人でも増えるといいな…なんて、相変わらず願っています。
(2012.6.29)