90年代ヒットを中心にした、スノーソングの名曲集!
南国生まれですから、雪国の大変さは知っていても、雪そのものには大いなるあこがれがあって、しんと冷え込む夜などはいつも期待して寝床についたりしています。
クリスマスの朝に起きたら銀世界…というのが子どもの時からの夢で、スキーによく出かけるようになったのもそういう思いがあったからのような気がします。
であるからして、雪にまつわるうたも大好きで、四駆で夜討ち朝駆けスキーに出かけていた若かりし頃には、BGM用にウインターソング集カセットをよく作ったものです。
数ある冬のうたの中でも、スノーソングをよくチョイスしていた身の上としては、手前ミソながらも「 雪のうた 」が再来週リリースされるのをとても楽しみにしていたりして。特に90年代後半によくスキーをしていた人なら、この選曲を見れば分かってくれるんじゃないかと思います。
T.M.Revolution「WHITE BREATH」、SPEED「White Love」、globe「DEPARTURES」、ZOO「Choo Choo TRAIN」、UNICORN「雪が降る町」、カズン「冬のファンタジー」、槇原敬之「STRIPE!」…王道中の王道といえる名曲がズラリ。なんだか、車中やゲレンデの想い出を中心に、90年代後半の出来事がパウダースノーのようにキラキラと降ってきそうなんですよね。
たとえ当時を一緒に過ごしていなくても、こういう誰もが知ってるナンバーなら、いろんな出来事や想い出を共有しているはずですし、年末年始のドライブや、同世代でのクリスマスパーティーのBGMにもオススメ。大盛り上がりになること請け合いです。
そういうリアルな同時代感こそ、流行歌の最大の醍醐味であり、後追い世代にはまったくつかめない感覚だと思いますすが、ほんのこの前だと思ってた90年代のナンバーでさえそう感じるようになったことに、歳月のスピードの速さを実感します。70年代、80年代が主流だった近年のコンピ盤も、もうそろそろ90年代へと移ろうんでしょうね…。
と、しみじみしたところで、この「雪のうた」。
個人的にも、忘れ得ぬ雪の光景がいくつかよみがえってきます。例えば10数年前、北海道に行ってキロロの山の上で見たダイアモンドダスト。北国の青空とのコントラストは今でもあざやかに焼き付いています。
そしてちょうど去年の10月末、NYで突如見舞われた大雪。ガラス越しに見たときは息をのむほど美しかったのに、くるぶしまで積もった雪道は1マイル歩くのさえ辛くて…。ジューシーなスニーカーをセントマークス・プレイスのスタバで乾かしたこと、なんとかブルックリンのS氏宅までたどり着いたものの、余りのダメージにギブアップしワンコと留守番したことなんかを、昨日のことのように思い出します。
生活の場では厄介なのでしょうけど、出先の雪ってホントにドラマチックなんですよね。
ぜひ皆さんも、いろんな雪の想い出を数えながらお聴きください。
(2012.10.24)