ジャッキー&マキ! 13年ぶりのフルベスト!
ことし5月には主演映画もDVD化(こちらで紹介)され、にわかに再評価の気運が高まっているような気がするビューティ・ペア。
ジャッキー&マキの人気は、76年の暮れから77年にかけ爆発的だったピンク・レディーと同じ軌跡を描くように、一気に盛り上がり、何かにつけライバル扱いされていましたから、特段彼女たちや女子プロレスのファンでなくとも、ヒット曲の数々は否が応でも耳にこびりついているんじゃないでしょうか。
とはいえ、CDで唯一出ていたフルベスト盤「ビューティ・ペア メモリアル・コレクション」も長らく入手困難が続き、聴きたくなった時には持ってないという状態でしたんで、新ベストを願っておりましたら、なんとウレシイことに「 GOLDEN☆BEST ビューティ・ペア ビューティ・スペシャル 」の発売が決定しました!
解散後もソロでレコードを出している2人ですが、ビューティ・ペアとしては76年から78年にかけて「かけめぐる青春/真夜中のひとりごと」「真赤な青春/しあわせ通り」「バン・ババン/ふたりの絆」「青春にバラはいらない/幸福のゆくえ」「シーサイド急行/渚のテレポート」「愛のけものたち/ふりむけばきみがいた」という6枚のシングルを発売。
まだ収録曲は決まっていませんし、前回も全曲入ってはいますが、このへんは確実に収録されるんじゃないでしょうか。
デビュー曲「かけめぐる青春」はチャートの順位こそ上がらなかったものの、超ロングセラーとなる大ヒットを記録し、今も代名詞となっているナンバーではありますが、個人的なオススメはキャッチーな第2弾「真赤な青春」。
ファンのかけ声や、♪J・A・C・K・I・E、ジャッキー! B・E・A・U・T・Y、サン! M・A・K・I・レッツゴーマキ! ゴーゴーレッツゴー、ビューティ・ペア!というコールは、脳内でいつもピンク・レディーの「渚のシンドバッド」の♪アアア アアア……と対戦しております。ビューティ・スペシャルをかけられて、イチコロでダウンという感じ…。
あとはBPの大ファンだったキョンキョンお気に入りの「バン・ババン」とかやっぱりメジャーな爽やかポップスが合っているんじゃないかと思ってます。そういえばコイズミさんがカバーアルバム「ナツメロ」を出した時、BPも最後まで候補だったと言っていましたっけ。
いずれにしても、石原信一+あかのたちおコンビが基本となっていて、楽曲自体は良質な歌謡曲ですので、未聴でおっかなびっくりな昭和歌謡フリークの皆さんもぜひどうぞ。
そういえば、LPもプロレス実況入りのストーリーアルバム、プロレスではなく歌謡ショーのライブ盤、ナレーション入りのメモリアルアルバムなどが出ていたと思いますので、今回もアラカルトな内容に期待です。
特に、前回のベストに入るはずだった渡辺真知子「かもめが翔んだ日」のカバーとか、研ナオコ「かもめはかもめ」とか、当時の最新ヒットもチョイスされたらサイコーなんですけど。
かぐや姫のファンだったジャッキーならではのフォークの選曲とかも、めいっぱいプラスされればなあと思っています。
なお、ブックレットにはマキのインタビューコメントも掲載予定とのこと。これは往年のファンにはたまらない特典になるのではと思います。
キョンキョンのように、あの頃女子中高生だった中心ファン層も、今となってはオバフォーかアラフィフ。もう黄色い嬌声は出ないかもしれないけど、今回のベスト盤のリリースに、なんだか悲鳴にも似た叫びが聞こえてきそう。
きっと天国のジャッキーも喜んでいることでしょうネ。
(2012.8.6)
*収録曲は、下記の通りとなっています。
かけめぐる青春/真夜中のひとりごと/真赤な青春/しあわせ通り/バン・ババン/ふたりの絆/青春にバラはいらない/幸福のゆくえ/シーサイド急行/渚のテレポート/愛のけものたち/ふりむけばきみがいた
試合の実況風景 (ブラック・ペアとの対決) (1977/6/28大田区体育館)/二人の出会い/宿命の対決!/イントロダクション~ナレーション (ジャッキー佐藤VSマキ上田 1979/2/27)/計量シーンと計量後のインタビュー (ジャッキー佐藤VSマキ上田 1979/2/27)/武道館控室インタビュー (ジャッキー佐藤、マキ上田各控室にて)/リング・アナウンス~試合開始ゴング/試合中継~20カウント/ライブ かけめぐる青春